【カリフォルニア州アナハイム22日(日本時間23日)発】総合格闘技イベント「UFC 270」でUFCヘビー級王者のフランシス・ガヌー(35=カメルーン)が、暫定王者のシリル・ガーン(31=フランス)に判定3―0で勝利してベルトの防衛に成功した。

 1、2ラウンド(R)はガーンにムエタイスタイルでプレッシャーをかけられ、防戦一方となったガヌーだが、3Rからにはテイクダウンを取る戦術に切り替え、ペースをつかむことに成功。その後はグラウンドでも手数でも力を発揮し、文句なしの判定勝ちで〝人類最強〟の座を死守した。

 ガヌーは試合後「タフな相手であることは分かっていたけど、最後まで持ちこたえたことに驚いている。でも、自分が何をすべきかは分かっていた。落ち着いて、落ち着いて、自分を信じて。信じられないような旅路だった。3週間前に膝を痛めて…。でも、この戦いから退くことは考えられなかった。自分がチャンプであることを人々に思い出させなければならなかったんだ」とコメントした。

 ガヌーは昨年8月に、MLBのエンゼルス・大谷翔平投手との2ショット写真をSNSでアップ。UFCヘビー級王者と大谷の豪華なそろい踏みは、日米で大きな話題となった。そんな世界最強の男は、引き続き今年もケージの内外を問わず話題を提供してくれそうだ。

 また、同大会ではDEEPバンタム級王者でジョシュ・バーネットの弟子のビクター・ヘンリー(34=米国)がラオーニ・バルセロスに判定勝ちでUFCデビュー戦を白星で飾った。