欧州はもうコロナとか気にしてないんですよ MMAファイター石井慧が日本の対応に苦言 

2020年08月19日 12時00分

石井は鍛え上げた肉体の自撮り写真を本紙に提供した
石井は鍛え上げた肉体の自撮り写真を本紙に提供した

 MMA(総合格闘技)ファイターの石井慧(33)が、新型コロナウイルスに「試練の2連戦」を阻まれた。9月に2試合を予定していたが、帰国後に求められる2週間の自主隔離が理由で断念。ドイツのMMAイベント「EMC」(同5日、デュッセルドルフ)だけの出場となり、日本のコロナ対応に苦言を呈した。

 石井は当初、9月5日にドイツで今年2戦目を戦った後に帰国し、格闘技イベント「HEAT47」(同13日、東京タワーメディアセンター・スタジオアース)への連続出場を予定。「格闘家は戦ってなんぼ」という考えのもと、過酷な2連戦を心待ちにしていた。

 さらに知人を介して交流があり“欧州最後の独裁者”とも呼ばれるベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領(65)が9日の選挙を発端にした混乱に対応していることに影響を受け「大統領が戦っている姿に活を入れられた感じですね」と闘志をみなぎらせていたが…。そこに立ちはだかったのが日本の“壁”だ。

「PCR検査で陰性であっても、入国したら2週間、自主的に隔離しないといけないじゃないですか。本来法律的に強要することはできない、あくまでも“自粛”のはずなのに(試合に)出てしまうとイベントが周囲から叩かれて迷惑をかけてしまう。だから諦めました」と帰国を断念したと告白。HEATサイドも理解を示してくれ、タイミングを見て今後の大会に参戦したいという。

「そもそもなぜこのコロナ禍で無謀な2連戦を組んだのか?」との疑問が湧くが、石井は拠点のクロアチアをはじめとする欧州の現状をこう説明する。「もうどこも、みんなコロナとか気にしてないんです。スーパーマーケットはマスクをしないといけないけど、コーヒーショップは普通にしなくてよくなったし。クロアチアは観光の国で、入国者もウエルカムだけど、そんなに感染者も増えていません。ヨーロッパの中での国家間の移動も何も制限がないですから。『今年のコロナよりも去年のインフルエンザの方が死者数が多い』ってみんな言ってます。話題にも上りませんよ」

 最後は「日本は何かすると叩かれて、自分の仕事が脅かされるんじゃないかって怖がってると思うんです。それってちょっと違うと思うんです。本末転倒っていうか…」と口にした。母国への複雑な思いを抱え、ドイツでの一戦に集中する。 

 

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