日向坂46の2期生・渡邉美穂(22)が28日、東京国際フォーラムホールAで卒業セレモニーを行い、この日をもって5年弱のアイドル活動を終えた。

 アンコールでは、同期で絶対的センターの小坂菜緒(19)が、約9か月間の活動休止中に渡邉が支えになっていたことを明かし、涙ながらに感謝を伝えた。

 小坂は「けやき坂46」から日向坂46改名後の1stシングル「キュン」から4作連続でセンターを務めてきたが、昨年6月下旬から体調不良のため活動を休止。今年3月に活動を再開し、6月1日発売の7thシングル「僕なんか」でセンターに復帰していた。
 
 小坂は「私はひらがなけやきの2期生として入ってきて。美穂と親しい存在というか、先輩と一緒にお仕事する機会が多かったり、2人で前に立つ場面も今まで多くて。だからこそ悩んできたこととか、活動に対して考えていたことがどんどん2人とも似てくるようになって。話してたら。同じ感情を共有できる仲間に出会えて。私はそれ自体がすごく心強かった」と存在の大きさを吐露。

 自身の活動休止中にも渡邉がコンタクトを取ってくれたようで「個人的な話になっちゃうんですけど、私が少し前まで長い間お休みをしていた間も美穂はずっと私を離さないでいてくれて。それが私の中でここ(日向坂46)に戻ってくるきっかけにもなった。それがなかったら、今ここに私は立ててなかったかもしれないなって、すごく思っていた」と明かした。

 小坂はドレス姿の渡邉を見ながら「美穂のキレイな姿を見ることができて、ここに立つことができて、最高に幸せです。笑顔で送り出せるんだなって、アイドル人生の中で最高の瞬間を刻んだなって、私は個人的に思ってます」と笑顔。

「美穂はこれからたくさん頑張ることもあるだろうし、新しい夢に向かって突き進んでいくと思うので、これからも頑張ってほしいな」とエールを送ると「今まで本当にありがとう! そしてお疲れさま!」と呼びかけ、これに渡邉も涙声で「ありがとう!」と返した。

 渡邉は2017年8月、けやき坂46(ひらがなけやき=19年2月に日向坂46に改名)に2期生として加入。グループにとっては、メンバーの卒業セレモニーを行うことは初めてとなった。