全国霊感商法対策弁護士連絡会の紀藤正樹弁護士がMBSテレビ「東野&吉田のほっとけない人」に出演。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の問題を踏まえ、「マインドコントロールにこんな人は要注意」10項目を提示した。

 紀藤氏はフリップで示した項目は以下の通り。

(1)大学に進学した

(2)新入社員である

(3)最近環境が変わった

(4)新しいことにチャレンジしたい

(5)何か社会に役に立つことがしたい

(6)素直な性格だと言われる

(7)完璧主義だと言われる

(8)孤独を感じることがある

(9)健康に不安がある

(10)マインドコントロールに絶対かからないと思っている

 理由について聞かれると、「1~3はワンセットで考えた方がいいと思う」とし「つまり環境が変わったときはどんな人でも新しいことにチャレンジしたくなる。その時に上手く『今の生活に満足してますか』とか『何かやりたいことはありませんか?』と声を掛けられると、とりあえず『勉強してみようかな』という気持ち(になる)。そうすると勉強する施設に連れていかれるわけです」と説明した。

 また(7)について紀藤氏は「完璧主義者だと言われる人ほど、完璧に人の話を聞こうとするわけです。いい加減な人は聞かないかもしれない。完璧な人は人の話を真面目に聞こうとするから、より入ってきちゃうんですよね」と指摘。

 続けて「それで一定入ってくると、完璧な人ほど『自分の考え方が絶対』ってなっちゃうんですよ。いい加減な人は自分の考え方を疑うわけじゃないですか。ところが完璧主義者って基本的に『自分の考え方が元々正しい』と思っている人が多いから、誰かから教えられたことが自分の中でスッキリはまると、逆に〝強固な信念〟に変わるわけです」と解説した。このような現象は高学歴な人物が続々入信したオウム真理教にも当てはまるという。

 さらに(10)について紀藤氏は「自分に自信がある人だからです。自分に自信がある人は自分は騙されないと思っている。だけど自信がなくなる瞬間ってライフサイクルの中でありうるんですよ。治らない病気になったとか。何とか治そうとすると、わらをもすがる気持ちで…っていうのはありうる」と分析し「常に自分の信念を疑った方がいいんですよね」とアドバイスした。

 その上で「一方で相手は正体を隠して近づくわけでしょ? だから防ぎようがない。政治家だって分からないわけでしょ」と注意を促した。