映画監督・河瀬直美氏(53)の周辺が騒がしい。5月末にフランスの芸術文化勲章「オフィシエ」が授与された一方で、東京五輪の舞台に立つアスリートや関係者を描いた映画「東京2020オリンピック SIDE:A」(3日公開)は閑古鳥が鳴いている状態。また、スタッフへのパワハラ報道もくすぶっている。ネガティブな一面がクローズアップされており、今後の仕事に影響しそうだ。

 4、5月と文春オンラインに立て続けにスタッフへのパワハラ疑惑を報じられた。4月分に関して、河瀬監督は被害にあったスタッフと連名で「既に当事者間で解決をしていることであります」と公式サイトで報告している。

「河瀬監督が総監督を務めた東京五輪の記録映画は5月のカンヌ国際映画祭で上映され、高評価を受けた。一方、日本では不評で公開初日や休日でも、10人にも満たない人数しか入っていない回もあった。大会関係者などに焦点を当てたSIDE:Bは24日に公開されるが、こちらも観客動員が不安視されている。一連のパワハラ報道が影響しているのではないか」(芸能プロ関係者)

 一連の出来事を受けて、動揺しているのが2025年大阪・関西万博の関係者だ。河瀬監督はパビリオン展示の立案などを担うプロデューサーに就任。4月の会見では「対話シアター」というプロジェクトを発表した。

 万博関係者は「パワハラ疑惑の記事が連続して出ていることや、東京五輪の映画の評判などを受けて、関西万博では果たして本当にうまくいくのか、運営側からは不安の声も出ている」。

 河瀬監督は動揺や不安を払拭するものを作れるか。