元東京都知事で作家の猪瀬直樹氏が26日に自身のツイッターを更新。東京五輪開催の反対派を「愚か」と言い放ったことで炎上。過去の“失態”を蒸し返される事態となっている。

 菅政権はコロナ禍の収束にめどを立てられないまま五輪開催を強行する姿勢。これに多くの国民が不安を抱いているが、猪瀬氏は「東京五輪開催反対を言う人たちは、五輪が始まると日本選手の活躍が気になって仕方ない、と気持ちが変化したことに気づくだろう。でもそれはごくふつうの健全な感情で少しも後ろめたいものではない」と、政府同様の“開催されれば盛り上がる”論を展開。

 その上で「僕が言いたいのは、自分の意識の深層に想い致すことなく、軽薄に意見らしきものを述べる愚かしさだ」と、反対派は浅はかな考えで五輪中止を訴えているとツイートした。

 この内容に批判のリツイートが殺到。「すごい上から目線だな」「この状況でメダルが増えたところで、もはや感動できない」「人命が危機に晒されているというのに…軽薄なのはそっちだろ」などの反論が相次いだ。

 さらに厳しい指摘も。猪瀬氏は東京都の副知事を務めていた2012年の7月に「誤解する人がいるので言う。2020東京五輪は神宮の国立競技場を改築するがほとんど40年前の五輪施設をそのまま使うので世界一カネのかからない五輪なのです」とツイート。これがつい最近削除され、閲覧できなくなっているという。

 当初は約7000億円とされていた予算は、コロナ対策もかさんで1兆6440億円まで膨れ上がっている。この状況に「都合の悪いツイートを削除しているようでは、説得力に欠ける」「なぜ経費が莫大になっているのか、ちゃんと説明をしてください」と真摯な姿勢を求める声が続出している。