ゴールデンウイーク最終日となった「こどもの日」の5日、別の意味で日本中には重苦しい空気が漂っている。11日までの予定だった4都府県の緊急事態宣言が延長されることが、ほぼ間違いない状況だからだ。

 そんななか、5日のフジテレビ系ワイドショー「めざまし8」に出演した弁護士の若狭勝氏が興味深い発言をした。

「宣言を延長すること自体は間違いないと思いますが、その期間をどうするか非常に大きな問題。ゴールデンウイークの人出を見ると、ほとんどみんな緊張感がなくなっている」と指摘した若狭氏。その理由について「オリンピックをやることが前提では、宣言を延長しようが何をしようが、緊張感が生まれないというのが、普通の心理じゃないか」と分析した。

 菅総理が4日、岡部信彦内閣官房参与と面会した際に、緊急事態宣言の延長について「判断は〝苦しい〟ところだ」と語ったのも、17日に予定されている国際オリンピック委員会バッハ会長の来日までに、感染者数を下げられそうもない状況が総理を苦しめているのは間違いないだろう。