ユリ・ゲラー氏 スエズ運河の“座礁船曲げ”に失敗 英紙通じ世界に念力協力呼びかけたが…

2021年03月29日 11時00分

スプーンを曲げるユリ・ゲラー氏

 念力は効かなかった!? かつての日本の超能力ブームの火付け役で、スプーン曲げで有名なユリ・ゲラー氏(74)は、23日に座礁してエジプトのスエズ運河をふさいだコンテナ船「エバーギブン」(愛媛県今治市の正栄汽船所有)を離礁させるため、世界に向け「27日午前・午後11時11分」に念力を送るよう人々に協力を呼び掛けていた。やはり船を移動させることはできなかったが…。

 スエズ運河庁は座礁発生以来、船首を埋める土砂を取り除くしゅんせつ作業を行いつつ、満潮を利用してコンテナ船を浮かし、タグボートで引くなどして船体を動かそうと試みてきた。船体を安定させる「バラスト水」約9000トンを抜き、移動を容易にした。28日には水深18メートルまで掘り進んだと発表。積み荷のコンテナを降ろして重さを減らすことになれば作業は長引くため、国際海上貿易への影響は長期化しかねない。

 これに対し、多くの人の念を集めることで巨大な船も動かせるとして、「やってみよう。私はあなたたちの力を信じている」と英紙「デーリー・スター」を通して世界に協力を呼び掛けていたのがゲラー氏だ。

「スエズ運河がストップしたことで、毎日、数十億ドルが失われている。試してみよう。20万トンの船を“曲げて”、運河の通航を解き放つのを手伝ってくれ! 土曜日(27日)の午前11時11分と午後11時11分に船が移動するイメージを頭に映像化してくれ。マインドパワーのエネルギーで、船を動かすことができる。一緒にやってくれ」

 英紙で呼び掛けたということは、英国時間の午前と午後の11時11分ということだろう。

 さすがに離礁させることはできなかった。失敗だったのか?

 しかし、27日、ゲラー氏は自らのツイッターで「船を動かしたぞ!!!ほんの少しだけど、船が動いた」「これからも毎日11・11にあなたたちのエネルギーを船とタグボートに送ってあげてくれ」とツイートした。

 実際、スエズ運河庁の長官は同日、前述のように船首付近を水深18メートルまで掘り進み、満潮時にタグボートで船を引っ張る作業を行っているため、「船体が0・4度ほど南に動いた」と発表していたが…。

 ゲラー氏といえば、1974年に初来日し、テレビに出演するとスプーンを曲げる姿が話題となり、日本中に超能力ブームを巻き起こした。今や昔の話となったが、ゲラー氏の超能力は現在も健在のようだ。

 新型コロナのワクチン接種が世界中で始まった1月には、自身のツイッターでワクチン接種を受ける動画を公開。「今日はワクチンを受けに来たんだ。みんなができるだけ早く接種するよう望むよ」とカメラに語りかけると、右腕で接種を受けながら、左手でのスプーン曲げに挑戦。腕に注射針が刺される中、集中したまなざしでスプーンを見つめると左手が震え、スプーンのつぼ(すくう部分)がポロリと取れた。「やったぜ」と叫び「全く痛くなかったよ。ワクチンを受けることは、みんなにとって大事なんだ」と呼び掛けた。

 超能力で新型コロナウイルスを撃退してほしいものだ。