若者だけのイベントじゃなかった! ハロウィーンの10月31日に東京では渋谷にたくさんの仮装した若者が集まることが風物詩となっていたが、今年は新型コロナウイルスの影響で仮装する人は激減した。“新しい生活様式”が求められる以上、来年もどうなるか分からない。そんな脱ハロウィーンの流れにオジサンたちが悲鳴を上げている。

「今年のハロウィーンは土曜日で、本来なら人がたくさん集まるチャンスだったんですけど…」

 こう嘆くのはアラフィフの男性会社員だ。2015年からハロウィーンの日は渋谷に通っている。毎年、100均で購入したカボチャのかぶり物をして街を1人歩いてきた。目的はナンパだ。

「オジサンが普段、ストリートで若い娘に声をかけてもうまくいくはずがありません。しかし、ハロウィーンのようなイベントは女性の気分が高揚してる。ノリで連絡先の交換になりやすいのです」(同男性)

 それにしても、オジサンたちもナンパをするというから驚きだ。

「仮装しているから、同じように仮装している若い女性に『一緒に写真に入りませんか?』と声をかけられることがあるんですよ。その際に『その写真欲しいな』と言って連絡先交換をするのです。その先、うまくいくかはウデ次第ですが、交換できることが大きいのです」(同)

 この男性は自分と同じような中高年をよく渋谷ハロウィーンで見かけてきたという。
 しかし、コロナの影響で今年のハロウィーンはイベント感が激減。来年もどうなるか分からない。「来年は復活してくれないと困ります。私らみたいなオジサンが若い娘と話そうと思ったらキャバクラくらいしかない。でも、それはお金の関係。金銭抜きで出会えるのはハロウィーンだけですから」(同)

 このままなら渋谷ハロウィーンの停滞は免れなさそうだ。