堀江貴文氏「ホリエモン新党」につれないワケ

2020年05月27日 17時00分

堀江貴文氏

 東京都知事選(6月18日告示、7月5日投開票)へのホリエモンこと堀江貴文氏の出馬に向け、外堀が埋まりつつあるが、いまだ正式表明には至っていない。

 NHKから国民を守る党の立花孝志党首は26日に「(ホリエモンの名前を使うことを)堀江さんに確認した」として、政治団体「ホリエモン新党」の設立を都庁で発表。都知事選にはホリエモン新党から立花氏が出馬し、東京・港区長選(31日告示、6月7日投開票)にも柏井茂達氏が新党から出馬。柏井氏は堀江氏のイベント企画を行う会社の代表でもある間柄だ。

 柏井氏は区長選の出馬は堀江氏から誘われたものと話したが、堀江氏はツイッターで「命令も指示もしてません」と否定。立花氏がどんどん話を進めていることにも「俺は特にメリットないですね笑。俺何も知らんので絡まれても困る」と火消しに終始した。

 といっても都政改革の提言本「東京改造計画」を出版し、ユーチューブ上では小池百合子都知事を批判するなど、出馬へ向けた態勢は整いつつある。立花氏によれば、堀江氏が気にしているのは公職選挙法との絡みだ。

 選挙活動について公選法は解釈が複雑で、グレーゾーンも多い。警告で済む場合もあれば、選挙が終わった後に逮捕されるケースも多く、検察当局や権力側が恣意的に運用しているとの批判も浴びている。

 堀江氏は特捜事案のライブドア事件で逮捕・実刑となり、検察・司法当局批判の急先鋒で知られる。その分、狙われやすいともいえる。

 立花氏は「堀江さんは選挙用に『マニフェスト』という曲を作っているが、売ったら公選法違反になるので無料でやらないといけないと言った」と話しており、公選法についての細かいレクチャーをしているという。

 出馬を正式表明すれば、あらゆる行動が公選法に抵触する可能性が出てくる。縛られるのを誰よりも嫌う堀江氏の性格からすれば我慢ならないところ。同じ轍は二度と踏まないためにも安全運転にならざるを得ないようで、正式表明は告示直前となりそうだ。