作家の百田尚樹氏(64)が25日、自身のツイッターを更新し、営業を続けるパチンコ店の店名公表を批判する国際政治学者・三浦瑠麗氏(39)に異論を唱えた。

 吉村洋文大阪府知事は24日、休業要請に応じない府内のパチンコ店6店の店名を公表し「行かないでください」と訴えた。小池百合子東京都知事、森田健作千葉県知事もこれに続くとみられるが、この動きに対し、三浦氏はツイッターに「パチンコは騒がしいので普段から好きではありませんが、見せしめのような店名公表には反対です。自粛なんだからあくまでも基本自由であるということを原則として頭においていただきたい。行政が電凸を誘う社会的圧力をかけるべきではないし、潰れて労働者がクビになったら責任を取れるのでしょうか」と投稿した。

 百田氏はこれを引用する形で「法的には正論。人権という視点からは完璧な正論」と前置きした上で「ただパチンコ屋は必要なものではない。むしろ不要なもの。娯楽と主張する人もいるが、客の大半は『パチンコ依存症』という一種の病気。何より今は緊急事態。感染を防止して府民の命を守るために、知事は敢えて踏み込んでやったことを理解するべき」と諭した。

 さらに「優等生の中学生が得意気に言うような薄っぺらい正論を目にするときほど気持ち悪いものはない」と断じ「日本の言論界には、いまだに何が一番大切かよりも、『法的に正しいか、人権は守られているか』という視点でのみ語る人が少なくないんだなあ。こんな浅い言葉にも、知識のない人は騙されるんだよなあ」と感想を述べた。