英国の女性化学者で、同国初の宇宙飛行士ヘレン・シャーマン博士(56)が先頃、英メディアに「地球外生命体がいるのは間違いない」と語り、UFOマニアたちが大喜びしている。「宇宙には何十億という星が存在している。形態の違うあらゆる種類の生命が存在するはずだ。地球人と同じように炭素と窒素でできているかもしれないし、そうでないかもしれない。彼らは今まさに地球にいて、私たちには見えないだけかもしれない」(シャーマン博士)

 シャーマン博士は1989年、ソ連(当時)と英企業の共同プロジェクト「ジュノー計画」で宇宙飛行士に選ばれた。訓練後の91年に宇宙船「ソユーズ」に乗って、宇宙ステーション「ミール」にドッキングし、8日間の滞在で様々な実験を行い、地球に帰還した。

 そんな博士の言葉だけに、UFOマニアたちは騒然。「宇宙には何十億の星が存在している」という発言だが、実際はそれ以上だ。地球が属する太陽系を含む「天の川銀河(銀河系)」には2000億個の恒星があるとされる。さらに宇宙には「天の川銀河」以外にも「アンドロメダ銀河」「車輪銀河」「おたまじゃくし銀河」「葉巻銀河」など、2兆個もの銀河があると推定されている。地球に人類という知的生命体があるからには、宇宙には他にも知的生命体が存在しない方が不自然だ。

 実際、UFOマニアの間では、地球外知的生命体が“いる・いない”ではなく、何種類いるかが議論となっている。

 UFO研究家の竹本良氏は「米国のクリフォード・ストーン元軍曹によれば57種類、カナダのポール・へリア元防衛大臣によれば82種類の宇宙人がいるといわれている。今回のシャーマン発言に従うならば、それらに加え、シリコン型宇宙人、透明人間型宇宙人、ソラリス情報型宇宙人も考えねばならないでしょう。ニュートンやダーウィンを輩出した英国の科学精神だ。新年早々、楽しみたいですね」と話している。