EXILE一族の男性グループ「FANTASTICS」が20日、パシフィコ横浜国立大ホールで、ライブと演劇が融合した公演を開催した。

 先月からグループ初の全国ツアー(12都市17公演)を行っており、この日と21日の横浜でファイナル。公演の前半が芝居パート、後半がライブパートという構成だ。

 グループとして初めての試みにリーダーの佐藤大樹(24)は「誰もやったことがなかったので、リハーサルをするのに苦労しました。でも、初日を迎えた時に、自分たちが思っていた何十倍のファンの皆さまの声援を頂いて、自分たちがやっていたことは間違いじゃなかったんだなという自信につながりました」と胸を張った。

 芝居パートの脚本は、放送作家・鈴木おさむ氏が担当。ライブ本番中に突然1時間、メンバー8人以外の時間が止まってしまうところから物語はスタートする。その間にメンバー同士でも言い出せなかったことを話し合い、最後は昨年、胃がんのため亡くなった“9人目のメンバー”中尾翔太さんへの思いを吐露した。

 1時間がたったところでライブがスタートし、来月発売の「Time Camera」など16曲をパフォーマンス。アンコール前には来年春のアリーナツアーの開催、さらに来年2月に初アルバム「FANTASTICS9」のリリースをサプライズ発表した。

 同じくリーダーの世界(28)は「普通のライブと全然違うスタイルを自分たちでつくれたのは、やりがいにもなりましたし、僕らの本心だったり、心で伝えるってことができたので、自分自身でも心に言い聞かせるセリフがあったり、このツアーは良いツアーだったなと思いました」と満足げな表情を浮かべた。