約1億8000万円の脱税で懲役2年、執行猶予4年の有罪判決が出た「メディアハーツ」(現ファビウス)の前社長“青汁王子”こと三崎優太氏(30)が24日、お笑いコンビ「チュートリアル」徳井義実(44)の約1億3800万円の申告漏れに言及。「徳井はかなり悪質」「逮捕されないのは国税局の忖度」と、自身のユーチューブ公式チャンネルで解説した。

 三崎氏は「自分のことを言い訳するつもりはありません。有罪判決を受けたので、改めていうと“脱税王子”です」と前置きしたうえで、徳井の“手法”について踏み込んだ。

「なぜ徳井は逮捕されなかったのか?」とSNSで議論になっていることに「国税局の忖度ですね」とズバリ。三崎氏は「徳井さんがやったことは、税金を納めなかったんですよ。国民の義務として税金を納めなければいけないのにスルーした。それが『税金を納めることを知らなかった』ということで悪質じゃないって、(国税局は)何というか謎の判断、幼稚な判断をされたようで、これはおかしいというか、バカなんじゃないか」と国税局の判断を糾弾した。「知らなかった、すいませんで済むっていうのは、甘くてうらやましい」と私見を述べた。

 三崎氏が、懸念するのは徳井の言い訳が波及することだ。「徳井さんがやった納税スルー、申告しないっていうのは最強なんです。なんでかっていうと1円も納税しなくてすむからです。普通、脱税事件っていうのは本来、納税する額があって、その何割を脱税したかで悪質性が決まるんです。僕の場合は15%という低い数字で捕まってしまったんですけど」と逋脱税率という指標があると説明。「徳井さんは100%なんです。なぜなら無申告だから。最強なんですよ」と力を込めた。

 三崎氏は「これが悪質じゃないって認定されるなら、とんでもない問題になるんじゃないか」と指摘する。「経営者の方が、これを見ていたらピーンとくると思うんですけど、『次から決算しなければいいじゃん』って。決算も確定申告もしないで、もしバレたら払おうと…。バレたら『知りませんでした。すいませんでした』ですむなら最強じゃんと思いますよね。これが、まかり通るのがすごいなと思っちゃいます」と続けた。

 三崎氏は元プロ野球選手でタレントの板東英二(79)が2012年に申告漏れ(7年間で約8000万円)を指摘され、大バッシングを受け、レギュラー番組を降板したことを持ち出した。「やっていることは、そんなに変わらない。むしろ徳井さんの方が悪質だろうと思うんだけど、なぜか、いろんな忖度が働いた。国税局のサジ加減ですから」

 さらに「申し訳ないですけど、徳井さんは40歳を過ぎて(納税を)知らなかったというのが、まかり通るのはスゲエと思うんですけど、知らなかったからいいそうです」とあきれ気味に話した。徳井が過去にも指摘を受けていることから「納税することは知っていたはず」と指摘する。23日の会見で徳井は「知らなかった、忙しくて忘れていた」と殊勝に説明したが、三崎氏は「この理屈が通るのであれば、国税局の判断って幼稚なんだなって改めて実感したわけです」と国税局の判断に疑問を呈した。