こち亀・秋本治氏 タツノコの思い出回想「相当すごい技術」

2019年04月02日 18時55分

漫画家の秋本治氏

 40年間続いた名作漫画「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の作者・秋本治氏(66)が2日、東京・千代田区の「3331 Arts Chiyoda」で行われた展覧会「ラフ∞絵」(16日まで)の開会式に出席した。

 同展覧会はタツノコプロOBで、アニメ制作会社「ぴえろ」の創業者である布川ゆうじ氏(72)が音頭を取り、いずれもタツノコプロ出身の秋本氏、天野喜孝氏(67=ファイナルファンタジー)、大河原邦男氏(71=機動戦士ガンダム)、高田明美氏(64=機動警察パトレイバー)が参加。ラフ絵を提供したほか、お互いがお互いの作品を描くという企画にも挑戦している。

 秋本氏は「ラフ絵(ネーム)は漫画家と編集者の間だけの設計図みたいなもので、いわば普段見せないすっぴん。公開するのは初めて。化粧をする前の躍動感がある。漫画のコマ割りの様子も分かってもらえると思う」とコメント。こち亀の膨大なラフ絵を提供した。

 秋本氏はロボット好きで、中でも大河原氏のボトムズの大ファンだという。「今しかない、この機会を逃してはならないと挑戦した。ボトムズが銃を撃つ手を鍛えるためにマージャンをやっているという絵。他の先生の作品を描くのは、それぞれにファンがいるのでプレッシャーがあった。どこまでやっていいか悩んだが、タツノコの仲間なので探り探りやった。タツノコの同窓会、文化祭のノリですごく楽しめた」と笑みを浮かべた。

 昔のタツノコプロのラフ絵はほとんどなくなっているといい「僕は現場で動画を担当していた。ガッチャマンの原画が2枚だけ残っていて当時、暇でマネして描いた僕のラフ絵もある。原画を見るだけでも、相当すごい技術があるとわかる。当時の若い力を知っていただけると思う」と、青春時代を思い出し感慨に浸った。

関連タグ: