浅野温子 体調不良から角川春樹氏最後の監督作で本格復帰

2019年08月30日 05時00分

左から藤井隆、浅野温子、松本穂香、若村麻由美、石坂浩二、角川春樹監督

「犬神家の一族」(1976年)、「セーラー服と機関銃」(81年)、「時をかける少女」(83年)など数々のヒット作を送り出した角川春樹氏(77)の“生涯最後”の監督作「みをつくし料理帖」(来年秋公開)の第2弾キャストが発表され、女優の浅野温子(58)、若村麻由美(52)、俳優の石坂浩二(78)、藤井隆(47)の豪華キャストが出演することが明らかになった。

 原作は、高田郁氏による同名の時代小説。天涯孤独な少女・澪が料理の腕一本を頼りに江戸へ。艱難辛苦を乗り越え、一流の女料理人を目指す同作は、これまでにシリーズ全10巻が刊行されており、累計400万部を超える大ベストセラー小説だ。

 すでに主人公・澪に松本穂香(22)、澪の親友・野江を奈緒(24)、江戸の吉原で頂点を極める、あさひ太夫を守る男・又次を中村獅童(46)が演じることは発表済み。28日に撮影現場で行われた第2弾キャスト発表記者会見には主演の松本と角川監督、追加キャストの浅野、若村、石坂、藤井が顔を揃えた。

 おりょうを演じる浅野は角川映画「スローなブギにしてくれ」(81年)などに出演。「最後の監督作を撮るということで、私に声がかかりました。角川監督は(現場で)いかに私を黙らせるかに苦心されている感じで、早く浅野を帰らせようとさせる」とぶっちゃけて笑わせた。

 浅野は4月から5月に上演された「銀河鉄道999 さよならメーテル~僕の永遠」への出演を体調不良により降板。報道陣からは「本格復帰になるが、期するものがあるか?」と聞かれると「とにかく角川監督に怒られないように、チョロチョロやろうということだけは期してます」。続けて「体調は特に問題ない?」という問いには「大丈夫です」と答えた。

 種市を演じる石坂は「犬神家の一族」などで主人公・金田一耕助を演じるなど、当時の角川映画を支えた人物。「50年前になるんですかね。角川監督はプロデューサーをやりながら役者もおやりになり、共演者でもあった。今回出演のお話を頂いて非常に懐かしく思いましたし、金田一じゃない角川映画に出させていただけるのはうれしくて引き受けました」と話した。

 澪の育ての親・芳を演じる若村は「(過去の角川作品で)反町(隆史)君の母親で、松山ケンイチ君のおばあさんという役をやらせていただいた。2人とも今は本当にいい役者さんになられて、角川さんの作品で私の子供の役をやると、みんな立派な役者になる。だから頑張りましょうね」と松本に優しく声をかけると、松本は「はい」と笑顔でうなずいた。

 また、撮影の合間も松本と親子のような関係になっているようで、若村は「恋の話なんかも…。年頃の娘ということで」と明かすと、松本も「いろいろお話を聞いていただいてます」と恥ずかしそうに感謝した。

 料理人を演じる松本だが、私生活は料理が苦手のようで「料理の筋はあんまりないかもしれない。これを言っちゃダメかもしれないけど」と苦笑い。それでも「プロの方に教えていただいて少しずつ身についてると思います」と前を向いた。

 藤井は角川監督とは今作で初顔合わせ。「まさか角川映画に自分が出ることがあると思ってなかった。すごく光栄です」と喜んだ。