【アツいアジアから旬ネタ直送 亜細亜スポーツ】〝山P〟こと山下智久(35)が、〝未成年スキャンダル〟でアジア人気を証明した。現役女子高生モデルとの飲酒&お持ち帰り疑惑の反響が今、アジア各国でものすごいのだ。

 シンガポールの有力紙「ザ・ストレイツ・タイムス」は、「インスタグラムで510万人のフォロワーをもつJ―POPスターの疑惑」と大々的に報道。「6月から世界の動画配信サイトで始まった海外ドラマ『THE HEAD』に、彼は唯一の日本人キャストとして参加。アジア諸国でも高い視聴率を稼ぎ出している。国際的キャリアを積もうとする矢先の出来事で、ファンのショックはいかばかりか」などと解説した。

 香港や台湾で売られている新聞「蘋果日報」は、騒動の経緯を詳報するとともに、山下がホテルへお持ち帰りしたとされるモデルの実名やインスタ自撮りを〝無修整〟で掲載。「彼女のインスタフォロワーは5万人だったが、騒動を受けて注目を集め一気に倍増した」と皮肉った。

 また、お相手モデルの経歴や過去のグラビアなどを発掘し、その巨乳ぶりまで紹介したのは、香港のネットメディア「東方日報」だ。

 タイのニュースサイト「MGRオンライン」は「日本では山Pよりもむしろ、相手の女性に対し興味が集まっている」と分析した。アジアの中でもタイは、かねてジャニーズ系アイドルの人気が高い。特に山下は、表記こそ違うが日本同様「YAMA―P」「Yamapi」と呼ばれ、地元女性たちに愛されてきた。首都バンコク在住の駐在員が解説する。

「タイの女の子には熱烈なジャニヲタも多く、山Pは『NEWS』メンバー当時から注目されていた。彼も彼で、たびたび開催されたファンミーティングにもビデオメッセージを寄せ、タイ語であいさつするなど地元ファンを大事にしてきた。2006年には、タイの兄弟アイドルデュオ『ゴルフ&マイク』と山Pが期間限定ユニット『GYM』を結成。そんな経緯もあって、山P人気はいまだ健在だね」

 11年にはアジアツアーで山下自ら、香港、台湾、韓国、タイと回り、現地ファンを喜ばせた。こうした地道な活動が功を奏し、昨年には「アジアで最もハンサムな顔ベスト100」で、日本人最高位の3位に選ばれた。

 このランキングは、TCキャンドラーなる自称・米在住映画評論家が個人の主観で毎年末に発表。ノミネートは一般からも推薦でき、昨年は日本から18人がランクインした。半数はジャニタレだったが、そのトップが山下というわけだ。

 この快挙も、冒頭のシンガポール紙などアジア各国のメディアが報じた。それだけに今回はアジアファンの落胆も大きい。SNSには中国語、タイ語、英語など多言語で嘆きがあふれている。(室橋裕和)

 ☆むろはし・ひろかず 1974年生まれ。週刊文春記者を経てタイ・バンコクに10年居住。現地日本語情報誌でデスクを務め、2014年に東京へ拠点を移したアジア専門ライター。最新著書は「バンコクドリーム『Gダイアリー』編集部青春記」(イースト・プレス)。