昨年末、日本レコード大賞を受賞し、晴れてナンバーワン歌姫となった西野カナ(27)が、栄誉の一方で、ファッションリーダーとしての座が危うくなっているという。その理由は「地味になったから」。昨年11月、自身のマネジャーとの初の熱愛が報じられ、その後の西野は、大人の女をアピールするためか「ファッションが激変した」という。大切なカレのために露出を控えて――そんな“恋する女心”が垣間見える西野はいま、大きな分岐点を迎えている。

 現代女性の気持ちを代弁する「トリセツ」「Dear Bride」などの曲をヒットさせている西野は、そのファッションセンスも金髪に巻き髪の“ガーリー”さで若い女性のカリスマになっていた。

 ところが「昨年半ばあたりから、金髪だった髪を男ウケする黒髪に近い茶色に落ち着かせたんです。髪の色だけでなくファッションも、肌やボディーラインが出る服装を控えて、OLでもまねできそうな普通っぽいいでたちに変わりました」(ファッション誌編集者)。

 昨年11月に写真週刊誌で報じられた熱愛のお相手とされる市川海老蔵似の自身のマネジャーとの恋が関係ありそうだ。

「半同棲までしていると報じられましたからね。アツアツの西野は、彼氏の目を気にして見かけも変化させているのでは。彼氏のために“ガーリー”を卒業し、落ち着いた大人の女性になろうとしているのかもしれません」(同)

 一方“ガーリーファッション”のカリスマだった西野の変化には残念がる声も出ている。
「確かにシックな髪形やファッションは男ウケはするし、同世代の女性からも『親近感が湧く』という面もあるでしょう。ただ、ファッションアイコン(リーダー)という意味では、どんどん地味に、目立たなくなりました。若い女性たちの間で、西野さんのことは話題にすらならなくなりました」(スタイリスト)

 西野は2008年のデビュー当時はぽっちゃり体形だったが、ヒット曲を連発するようになった12年ごろ、ダイエットに成功した過去があったという。

「あのころを思えば、西野さんは本当にスリムになりました。夕方6時以降は何も食べない、ジョギングを欠かさないなど、かなり努力をした。そのかいあって多少派手なファッションでも似合う体形になって、14年ごろからはきゃりーぱみゅぱみゅを意識したような、派手な原宿系ファッションへと進化した。ヘアメークも、白に近い金髪とつけまつ毛、濃いギャルメークに変え“ガーリー”な特別感を演出することで、若い女性の間で参考にする人が続出し、大人気となったのです」(同)

 並行して、自ら作り出した曲もヒットを連発し、女性ファッション誌でも西野が取り上げられた。だが、昨年の“変化”で業界も西野からシフトチェンジすることになりつつあるという。

 出版関係者は「最近の西野の扱いは、女性ファッション誌でもインタビューが中心となり、モデルとして表紙を飾る機会は激減しています。表紙は石原さとみや、ローラ、小松菜奈に変わってきています」と語る。

 そうなると、西野は次の段階に入るしかない。

「恋愛で幸せを手に入れた“リア充”の彼氏がいる女性たちのカリスマとして、黒髪、地味ファッションで新たな“西野スタイル”を確立するしかない」(同)

 ファッションとともに楽曲も変化しそうだ。