大相撲の横綱日馬富士(33=伊勢ヶ浜)が引退を決意したことが29日、分かった。きょう日本相撲協会に引退届を提出した後、記者会見を行う。幕内貴ノ岩(27=貴乃花)に暴行を加えた問題で協会の処分を待たずに責任を取って引退を決意した。暴行騒動の真相は明らかにされるのか? 暴行を受けた貴ノ岩は今回の事件の発端となったモンゴル出身力士が集まる宴席にたびたび参加していたことが判明。本紙が緊急入手した日馬富士と貴ノ岩の“同席写真から分かる実態”とは――。
今回の問題に関連して「新事実」が明らかになった。一連の騒動の中で、貴乃花親方(45=元横綱)が弟子の貴ノ岩に対して他のモンゴル出身力士とのなれ合いを防ぐため、土俵外で交流することを禁じていた…と一部では報じられている。今回の暴行が起きた鳥取県内での宴席の趣旨は貴ノ岩の母校である鳥取城北高の関係者の親睦会だったことから、師匠も参加に許可を出したというものだ。
それが事実なら、普段の貴ノ岩は他のモンゴル勢とは交わらない「一匹狼」のような存在だったことになる。日頃からモンゴル出身力士の間で浮いている存在だった貴ノ岩に対して、先輩に不遜な態度を取ったことをきっかけに日馬富士が“鉄拳制裁”を加えた…。確かに事件の構図としては分かりやすい。しかし貴ノ岩と他のモンゴル勢との関係の実態は、少々異なっているようだ。
モンゴル人力士の事情に詳しい関係者は「そういう(モンゴル人力士による)集まりに貴ノ岩が何度も参加していたと聞いている」と証言する。そのことを裏付ける証拠もある。本紙は日馬富士と貴ノ岩の“同席写真”を入手。写真は2年前に都内の飲食店で撮られたものだ。日馬富士と貴ノ岩のほか、横綱白鵬(32=宮城野)、横綱鶴竜(32=井筒)、さらには元横綱朝青龍らも参加した。
しかも、この日の宴席は日馬富士の誕生日を祝う目的で開かれたという。もともと両者の間に深い溝があったのなら、貴ノ岩が屈託のない笑顔で日馬富士の誕生会に出席することなどあり得ない。一方で、貴乃花親方が貴ノ岩に対して他のモンゴル勢との交流を制限していたことが事実なら、貴ノ岩は師匠の目を盗んで宴席に参加していたことになる。
いみじくも、27日の横審の会合では貴乃花親方に対して「親方の意思と関取(貴ノ岩)本人の意思は一致しているのだろうか。親方が力士一人の先行きを決めちゃっていいのか。相撲界の伝統で親方(と弟子)の関係があろうが、それでいいのか」との声も出たというが…。
いずれにせよ、初めから日馬富士と貴ノ岩の関係が険悪なものではなかったようだ。いったい2人は、どのような経緯で関係がこじれてしまったのか。今もなお、真相は闇の中だ。












