元大阪府知事で弁護士の橋下徹氏が7日、毎日放送「せやねん!」に出演。不正アクセスを受けたGMOインターネットグループの熊谷正寿会長兼社長の〝号泣会見〟をジャッジした。

 会見では、2年前にシステムの脆弱性の指摘をすでに受けており、メンテナンスを行ったが不十分だったことが判明。今回の不正アクセスも8月に報告案を受けていたが、10月までの2か月半の間気づいていなかったという。

 会見の感想を求められた橋下氏は「人柄については多分いろんな意見あると思いますけれども、僕が知ってる一代で創業したこれぐらいの会社の社長はみんなこういう人です。完全に自分に自信がある人」とキッパリ。「でもそれはいい意味でも悪い意味でもそういう人じゃないと、一代で7000人率いる会社なんてできません」と私見を述べた。

 その上で今回の対応について、「2年前に脆弱性が指摘されたんですけど、これをもし変えようと思うとシステム全部止めなきゃいけないんです。24時間取引の。それをやれなかったっていうのは落ち度なんですが、ただ日本のいろんな企業、おそらくこういう立場になったら、こういう判断する企業多いと思う。スタートアップとか創業でウワ~っと伸びてる会社は、全部今の事業を止めるっていう判断、なかなかやりにくい」と指摘。「これは落ち度は落ち度なんだけど、熊谷さん一人を責めるんじゃなくて、こういう状況になったときに、止めてでもちゃんと是正していこうってことを、みんなでもっと認識を持たなきゃいけないと思う」と呼びかけた。

 また、共演者から「弁護士としてついていたら謝罪会見、こういう形ではさせてないですか?」と聞かれた橋下氏は「うん。もしうちに依頼があれば、こんな会見絶対させません」と即答。

 特に「しゃべり方」に問題があったとし、「やっぱこれは謝罪になってないから。ただね、熊谷さんは自分に自信があるから、多分その(弁護士からの)アドバイス受けなかったんだと思うんです。自分のやり方が一番だから。会社の理念として『社員』とは言わない『パートナー』って呼んでると。『GMOには上下関係がないんです』って言ってたけど、思いっきり上下関係があるような雰囲気は感じたよね」と苦笑した。

 今回の会見では熊谷氏の「ポエム」と揶揄された独特の言い回しが話題になったが、橋下氏は「『命の砂時計』っていうワードも、僕すごいわかるのは、自信満々の人、創業で成功した人は一秒たりとも無駄にしたくないんですよ。もう自分に絶対的な自信があるから、一秒も無駄にしたくない。でもやっぱりみんなそうじゃないもんね。もうちょっとユルくやりたいっていう人もいるし。だけどこういう人が増えないと僕は日本の経済が活性しないと思う」と一定の理解を示していた。