J1福岡が塚原真也監督(41)との契約解除を発表した3日、西野努社長(55)が取材に応じ、決断に至った理由を明かした。リーグ戦4連敗で最下位に転落する中、残留争いのライバルとの直接対決3連敗が決定打となった。

 西野社長は、塚原監督を正式に指揮官に据えた理由について、百年構想リーグでチームの成長が感じられ、その継続に期待したと説明。しかし、8、9月は先制する試合も多かったものの、試合終盤の運び方や状況に応じた戦い方の変更に課題があり、勝利を重ねられなかったという。さらに、直近3試合の直接対決3連敗を「一番決定的な要因」とした上で、戦い方や試合への臨み方についても「少し疑問の残るものがあった」と指摘。結果と内容の両面から指揮官交代を決断した。

 契約解除は前日の2日、塚原監督本人に伝えたという。西野社長によると、塚原監督は静かに受け止め、責任を感じていることや申し訳ないという思いを口にした。一方、監督交代の判断が遅かったのではないかとの質問には、判断が遅かったとの指摘も受け止めた上で、交代後の体制を整える準備も必要だったと説明した。「監督の選任の責任はクラブにあります」と、フロントの責任も認めた。

 7日のホーム長崎戦は村上佑介ヘッドコーチが暫定的に指揮を執る予定。西野社長は正式な後任監督について「選考から交渉のプロセスに入っている」と明言し、長崎戦後の約2週間の試合間隔を利用して新体制を整えたい考えを示した。新監督の選考では、チームの戦術を大きく変更するのではなく、現有戦力の力を最大限に引き出して結果を残せることを最優先する方針。Jリーグでの指導経験がない海外指導者を新たに招くことには否定的な見解を示した。

 今季開幕前に掲げた6位以上という目標についても、現状を踏まえてJ1残留に切り替えると明言。西野社長は、選手間やスタッフとの意思疎通について「そこは少し足りないかなと思った」と指摘した。さらに、監督が代わっても選手自身の姿勢が変わらなければチームは変わらないと強調。「俺らが変えるんだ」という意識を持ち、勝利のために遠慮なく意見を交わすよう選手たちに求めた。