ボクシングのWBA世界フェザー級タイトルマッチ12回戦(17日=日本時間18日、ラスベガス)で元世界2階級王者で同級3位・亀田和毅(TMK)との防衛戦に臨む王者のブランドン・フィゲロア(米国)は前日計量で体重超過により王座剥奪となった。

 米各メディアによると、試合は予定通りに開催されるが、フィゲロアが勝利しても王座は空位となり、亀田が勝てば3階級制覇の新チャンピオンとなるという。亀田は記者会見で計量失敗の王者について「正直、失礼だ」とし「でも僕はプロ。自分のやるべきことはしっかりやった。明日の試合に向けて準備はできている」などと語った。

 その一方、世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(大橋)がフェザー級転向を示唆し、ベルト保持者としてフィゲロアも対戦候補とみられていた。しかし専門メディア「BОXINGNEWS24」は「フィゲロアはベルトを持たずにリングを去ることになる。井上をフェザー級に誘い込むための最大の切り札を失ってしまったのだ」と報じた。

 同メディアは「タイトルがかかっていないフィゲロア戦は、ただ単に体格が大きく激しい攻防が繰り広げられる悪夢のような対戦であり、王座という報酬は一切ない。井上陣営はラファエル・エスピノサ(メキシコ)やアンジェロ・レオ(米国)を標的にして、公認のベルトを獲得できるのに、わざわざフィゲロア戦に挑む理由など全くない」と指摘した。

 フィゲロアは井上との対戦に強い意欲を示していたが〝自業自得〟でモンスターへの挑戦権を失ったというわけだ。同メディアは「井上陣営の信頼は完全に失われた。フィゲロアを完全に無視して、正真正銘のベルト保持者と対戦することも可能だ」と伝えていた。