◇西川拓利(27)福岡支部129期

 8月の芦屋お盆シリーズで5コースからまくり差しを決めて優勝。2021年11月のデビューから4年9か月、8回目の優出で念願の初Vを飾った。「エンジンが特別、出ているという訳ではなかったけど、スタートはバッチリ行けていたのが大きかった。優勝するならこれしかない、という展開がきてくれた。実感は湧かなかったけど〝やっと優勝できた〟と思いながら3周走っていました」と振り返る。

 4月の浜名湖ルーキーシリーズではV戦1枠ながら2着に敗れていただけに「あのチャンスをモノにできなかったので、なおさらうれしい優勝でした。地元のお客さんがいっぱいいたし、水神祭もたくさんの選手が飛んでくれたので本当にうれしかった」と喜びもひとしおだ。

 2026年後期適用勝率6・15をマークし、7月から初のA2級に昇格。2027年前期適用勝率も1日時点で6・12とA1昇格も十分に狙える成績を残している。ただ「徐々に成績も上がってきているとは思うけど、満足しちゃダメだと思う。B級だった時の方が準優には乗れていたし、今は後半レースを走ることも増えて戦う相手のレベルも上がっている。もっとうまくならないといけないなと思っています」と明かす。A級に昇格したことで相手も強化。この先に進むためには壁を乗り越えなければいけないだけに地力アップの必要性を痛感している。

「目標だった初優勝はできたし、次の目標はA1になること」とキッパリ。今までも明確な目標を持ち続け、ステップアップを重ねてきた。〝A1になる〟ために「エンジンが出ていない時の調整やターンもまだまだだし、たくさん練習に行ってターンを磨きたい」と自身の課題と向き合う。

 同期には7月のびわこオーシャンカップでSG初優出を果たした西岡顕心、5月の浜名湖SGオールスターでSGデビューを飾った藤原碧生らがいる。「顕心だけじゃなくてみんなの活躍が刺激になっている」と同期の存在も原動力となっている。

「一番の武器はスタートだと思っている。でも、そこにターン力がつけばもっと勝てるようになると思う。いろんな人に聞いたりしながら、もっと成長していきたい」。初のA1昇格、記念戦線での活躍も遠い未来ではなさそうだ。