ボートレース桐生のSG「第72回ボートレースメモリアル」(優勝賞金4200万円)は30日、優勝戦が行われ、1号艇の峰竜太(41=佐賀)が1Mを先マイ。差した毒島誠をBSで突き放すと先頭でゴール。SG通算8勝目を2014年に創設されたGRANDE5(5大競走クラシック、オールスター、メモリアル、ダービー、グランプリ)全制覇の偉業で飾った。
峰が歓喜のゴールを果たすと、ピットでレースを観戦していた新選手会代表・江口晃生が「レベルが高いレースだね。この選手たちだからね」と感嘆の声をあげた。自らもSG2Vの実績がある名手が、日進月歩で進化する超一流選手たちのレース内容に舌を巻く。カポックを脱いだ愛弟子・毒島には「ほとんど差さっていたね」と地元エースにねぎらいの言葉をかけた。それほど鋭い毒島の差しだったが、峰の牙城を崩すことはできなかった。
勝った峰は「スタートも行けた(コンマ05)し、理想に近いターンもできた。それでも毒島さんが内に来ていた。(勝者に)ふさわしいのは毒島さんだけど、これも運なんで」と峰らしい言い回しで敗者をたたえた。一時は引退も考えた峰が、この夏には「全盛期と同じか、全盛期以上のターンができるようになった。頑張り続けて良かった」と胸を張るまで自信を取り戻した。「松井(繁)さんとの対談で考え方が変わった。終わりを見るのは早かった」と、王者と呼ばれる松井の生きざまに触発されたことが転機になったという。56歳にしてSGを走り続ける松井の背中こそが、峰再生の特効薬だった。
優勝すればGRANDE5全制覇に一番乗りとなる今節、エンジン抽選ではエース機を引き当てながらシリーズ中は「弱い自分と戦っていた」と〝周囲の期待〟という重圧がかかった。その上で「あと10年は一番を張れる」と言い切る峰の瞳に映るのは「住之江のグランプリを1号艇で取る!」野望だ。2021年(妨害で4艇失格=3連単全額返還)の悪夢払拭へ、早くも2027年の暮れを見据えるのだ。












