戦後の日本映画黄金時代を中心に活躍した女優の岸惠子さんが、老衰のため7日に死去したことが19日、連絡事務所名で発表された。93歳だった。
発表では「ここに生前のご厚誼を深謝し謹んで申し上げます。葬儀は故人の遺志により近親者のみにて相済ませました。尚 誠に勝手ながらご香典ご供花の儀等は固くご辞退申し上げます。永年にわたり多大なご懇親を賜り誠にありがとうございました。ここに謹んで御礼申し上げます」と伝えた。
事務所サイトによると岸さんは横浜市出身。1951年に「我が家は楽し」で映画デビュー。日本映画の黄金時代にスターダムを駆け上がり、トップ女優となった。小津安二郎や木下惠介、市川崑ら多くの巨匠の作品を彩った。代名詞となった1作が「君の名は」(53年)。「メロドラマの法王」大庭秀雄監督の作品で、ヒロインの真知子を演じた。相手役は大スターの佐田啓二。「銭湯の女湯から客がいなくなる」という社会現象を呼んだラジオドラマの映画化で、ストールのかぶり方で「真知子巻き」という流行を生んだ。昭和の大女優が一人、また世を去った。












