【テネシー州ナッシュビル26日(日本時間27日)発】名将が異例の長期政権となるか――。日本代表は北中米W杯1次リーグF組で「死の組」と呼ばれながら、1勝2分けの無敗で堂々の2位通過を果たした。優勝候補のドイツやスペインを撃破した2022年カタール大会に続き、森保一監督(57)の采配が次々的中し、国際舞台で存在感を放っている。日本サッカー協会はその手腕や影響力を高く評価して続投も視野に入れており、森保監督も意欲がある模様。第3次政権誕生の可能性が出てきた。
強豪オランダとの初戦では選手起用がハマり、劇的ドローに。続く第2戦では巧みに選手を入れ替えながら4―0の圧勝。第3戦スウェーデン戦でも、先制ゴールを挙げたFW前田大然(セルティック)のスタメン起用が当たり、決勝トーナメントに向けてMF佐野海舟(マインツ)とDF冨安健洋(アヤックス)を完全休養させる大胆な策を実行した。
ドイツとスペインを撃破したカタールW杯でも森保マジックは脚光を浴びたが、2期目に入り采配力に磨きがかかっている格好だ。
しっかりと計算された戦いぶりで、日本を2大会連続で決勝トーナメント進出に導く結果を残した。まだ森保ジャパンがどのような結末を迎えるかはわからないが、その結果次第で指揮官のW杯後も変わってきそうだ。
今後について本紙に「サッカーに携わっていくことは考えている。日本のサッカー発展のために、クラブでやるにしても、そうでなくても、そういう気持ちでは仕事がしたい」と説明。さらに今大会限りの退任が既定路線とされる中、続投の可能性については「監督をやろうとしたら、クラブでも代表でも変わらない。監督というくくりで判断した場合では、どちらであってもいい」と代表での再登板にも含みを持たせて、その胸中を明かしている。
日本サッカー協会幹部は「もう一度やってくれと言われたら引き受けるはず。森保はそういう男だ」と正式にオファーを出せば快諾すると指摘。別の協会関係者も「優勝できなくても、たとえばベスト4など躍進すれば待望論は起きる。“日本のために”という思いは誰よりも強い監督」と第3次政権への機運が高まるとの見解を示している。
森保監督は「ただ、一区切りつけた方がいいとは思っている」とも語っている。マンネリ化など長期政権の弊害は念頭にあり、そうしたデメリットを避けるために、一度退く考えを捨てているわけではない。今後は森保監督自身の意思を確認しながら、北中米W杯の最終成績を踏まえて技術委員会が協議。他の選択肢とともに検討されることになりそうだ。
決勝トーナメント1回戦(29日=日本時間30日)で王国ブラジルを撃破すれば、世界を震撼させる歴史的快挙となることは間違いない。その時は、森保ジャパンの継続がグッと現実味を帯びてきそうだ。












