好奇心が止まらない――。福岡放送(FBS)「バリはやッ!」やKBCラジオ「ハッピーアワー」などで活躍するタレント・川﨑優さん(36)は、ソフトバンク中継のベンチリポートなどを務める一方で、M―1グランプリにも挑戦。ベレー帽姿で描く独特な絵も話題となった。その多彩な素顔に迫った。
熊本で育った川﨑さんは、小学生の頃から人を楽しませることが好きだった。お楽しみ会では友人たちが演じるコントのネタを考えたこともある。熊本屈指の進学校・済々黌高に入学し、その後は福岡大フランス語学科へ進んだ。もともと憧れていたのは「世界ふしぎ発見!」だった。世界各地の文化や人々を紹介するリポーターに魅了され、「いろんな場所へ行って、その魅力を伝える仕事がしたい」と思うようになった。大学時代には総合旅行業務取扱管理者の資格も取得。旅行会社への就職はかなわなかったが、リポーター志望で芸能事務所の門をたたいた。「リポーターを目指して芸能事務所に入ったつもりが、気付いたらウオーキングレッスンを受けていました」と笑う。
それでもソフトバンク関連の仕事をきっかけに球場へ通うようになり、J‥COM「ガンガン!ホークスCHECK!GO!」のリポーターも10年にわたって担当。一軍から四軍まで多くの選手たちと向き合ってきた。特に思い入れが強いのが、ホークスのブルペンを長年支えた左腕・嘉弥真新也投手だ。同学年という親近感もあるが、それ以上にひかれたのは、その仕事ぶりだった。「努力の果てがないんですよ」。派手ではなくても結果を出し続ける姿に、自分を重ねた。「嘉弥真さんが大好きなんです」。その魅力を伝えようと自らコラムを執筆したこともあるほどで、「スライダーが本当にすごかった」と今も熱を込める。
その好奇心はお笑いにも向かった。お笑いライブにも足しげく通い、元お笑い芸人で現在は社会人の田島将さんと「イキナリ団子」を結成。2024年のM―1グランプリでは1回戦を突破し2回戦へ進出した。「尊敬する芸人さんたちと同じ舞台に立っていると思ったら足が震えました」。憧れの舞台だったが、2回戦では緊張のあまり頭が真っ白になり、ネタが飛んだ。それでも翌25年も挑戦した。また番組の企画ではSTU48とのコラボも実現。約1か月のレッスンを重ね、博多公演ではセンターを務めて「夢力」を披露した。
独特な感性も魅力の一つだ。ベレー帽をかぶって絵を描く企画を担当したこともあり、本人は「壊滅的に下手」と言うものの、その独特なタッチは“マエケン画伯”として知られる楽天・前田健太投手をほうふつとさせる。企画で描き続けるうちに、「馬だけ上手になったんです」と苦笑い。今回の撮影でもUFOや宇宙人、ネッシー、人面魚、かっぱなどを描いてもらった。天然な一面もある。早朝番組の仕事で寝坊した朝は「遅刻する!」と飛び起きた。本来なら急いで支度をしなければならないのに、なぜか最初に手に取ったのはメロンパンだった。「気付いたら食べていたんですよ」。本人が苦笑する“メロンパン事件”は、今も忘れられない失敗談だ。
休日は舞台を見に行き、本を読む。大好きな女優は綾瀬はるか。高校時代に当選した直筆サイン入り写真集は今も大切に保管している。将来やってみたいのは、さまざまな分野で活躍する人たちの話を聞く番組だ。「魅力のある人やモノを取材して、それを届ける仕事を続けたい」。世界への憧れから始まった好奇心は、今も新しい出会いへと川﨑さんを突き動かしている。















