熊本競輪FI「トータリゼータ熊本杯」は26日、初日を行いS級予選9Rは大西貴晃(33=大分)が目標の佐藤幸治を好追してゴール前で差し切った。

 長らくラインの先頭で頑張ってきたが、近況は番手戦も増加。今回も「追い込み寄りにシフトしているところだし、話して幸治さんの番手になりました」と、佐藤の番手回りとなった。

 レースは佐藤の踏み出しに離れながらも、何とか追いかけて再連結。3角ではまくってきた熊崎麻人をブロックして、直線はチョイ差しで佐藤とワンツーを決めた。

 大分といえば、3月に小野俊之さんが引退(登録消除は4月)すると、それに続くような形で大塚健一郎さんも今月に現役を退いた。大分、そして輪界を代表する名マーカー2人の引退に大西も「大塚さんとは一緒に練習させていただいた。小野さんはご飯に連れていってくださって『あのレースはよかったぞ』と褒めてもらってうれしかった」と思いをはせた。

 もう重鎮2人はいないが、残してきた追い込み道を継承しようとしている。「どれだけ前を残せるかが仕事。前を抜くのは簡単でしょう。早くタテに踏んだり、番手まくりをすればいい。いかにワンツーを決めるかが大事。それは先輩方のレースを見て思います」。準決10Rは兼本将太の番手戦。「後ろに俺がいれば心配ないさ~」とばかりに体を張って兼本を盛り立て、2人揃っての決勝進出を決めたい。