6月歌舞伎座「六月大歌舞伎」昼の部『萬錦花縁絵草紙(よろずにいろどるはなのえぞうし)』として発表していた演目の詳細が9日、解禁され、小池一夫(原作)・小島剛夕(作画)による傑作時代劇を原作とした新作歌舞伎『子連れ狼(こづれおおかみ)』の上演が決定した。

 初の歌舞伎舞台化となる今回、叔父・萬屋錦之介の当り役である主人公・拝一刀(おがみ・いっとう)を中村獅童(53)、その息子・大五郎(だいごろう)を獅童の次男・中村夏幹(5)が務める。

 柳生一族の画策により妻を殺され、公儀介錯人の地位も追われた主人公・拝一刀の、息子・大五郎を連れての復讐の旅を描く本作は、映画、テレビドラマと数多く映像作品が制作され、1973年から76年にかけて放映された萬屋錦之介主演のテレビドラマシリーズは社会現象を巻き起こす大ヒットに。歌舞伎座では、テレビドラマ放映中の74年、6月の名物公演となっていた「萬屋錦之介特別公演」で舞台化された。

 萬屋ゆかりの6月の歌舞伎座で上演されるこの度は、映画監督の井上昌典が獅童とともに演出を務めることも話題となる。

 獅童は「この度、6月歌舞伎座で、長年演じたかった『子連れ狼』を上演いたします。本日この発表ができたこと、とてもうれしく思います。 叔父・萬屋錦之介がテレビ時代劇で演じた『子連れ狼』は私も幼い頃から大好きな作品で、今回は、6月の歌舞伎座という私たち萬屋にとっても大変思い入れのある月に、夏幹と一緒に拝一刀・大五郎として歌舞伎座の舞台に立てることを楽しみにしています。また、井上昌典監督と共に、私も歌舞伎座で初めて演出をつとめさせていただきます。舞台版『子連れ狼』に、どうぞご期待くださいませ」とコメント。

 夏幹は「6月がたのしみです。一生懸命がんばります!」と意気込んだ。