ボクシングの元OPBF東洋太平洋バンタム級王者でトレーナーの椎野大輝氏が自身のYouTube「GACHIBOX CHANNEL」を更新。世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32=大橋)の〝バンテージ騒動〟について取り上げた。

 井上は昨年12月、サウジアラビアで挑戦者アラン・ピカソ(メキシコ)に判定30で完勝。一方で、試合前に井上のバンテージの巻き方が〝ダメ出し〟される騒動が波紋を広げた。

 椎野氏は「基本的にタイトルマッチって立ち合いなんですよ。バンテージを巻くところを相手陣営のセコンドの誰か、向こうのジムの誰かが不正をしてないかチェックする。巻き終わってから触ったりして、コミッション、日本だったらJBCの係の人がチェックする」と前置きした上で「(バンテージの巻き方は)日本は統一ルールなんですよ。米国とかは州によって違ったり。このテープはダメだとか、この包帯はダメだとか。立ち合う人によっても違う。運が悪いと面倒くさい」と海外の事情を解説した。

 さらに「(井上は)巻き直してましたね。ちょっとイラつきますよ。だって、試合の直前ですよ。バンテージ巻くのって、僕だったら30~40分かかるんですよ。人によっては、もうちょっとかかります。その時間も、もったいない。ウオーミングアップとかを考えてバンテージを巻いたりするので。その時の20分とかって、結構でかい。よりイラつく」と選手のメンタルに与える影響を指摘する。

 その上で「(井上陣営が)ルールミーティング通りやってると言っても、いちゃもん付けてきてるんだから。嫌がらせともとらえられる」とズバリ。思わぬハプニングの中でも、井上は挑戦者に力の差を見せつけて完勝。KO勝ちこそできなかったものの、モンスターの強さが際立つ格好となった。