恐るべき復讐の構図を示して終わったテレビ東京系ドラマ「シナントロープ」について、最終回から1週間たってもSNSで余韻にひたるような投稿が続いている。
X(旧ツイッター)では、「アマプラで一気見しました」「一気見したら最高だった」「2周目突入」「驚きの連続だった」「最高やった」「このドラマもしかして、すげぇんじゃ?」などと29日未明から明け方にかけても視聴体験が報告された。
月曜深夜に放送された同ドラマ。水上恒司演じる主人公の都成、山田杏奈によるヒロインの水町らハンバーガー店でバイトする8人の若者が、店で起きた強盗事件を機に大きな〝陰謀〟に取り込まれていく。複雑な場面構成や、物語のカギとなる通称「シマゲゲラ」が何者なのか謎を呼ぶなどし、視聴者を引きつけドラマ批評でも高く評価された。
最終回、すべての絵を描いていたのは、何と水町だったことが浮かび上がる。シマセゲラを虚像のごとく操り、奇遇でつながった〝運命の人〟都成を狂言回しのように操った。それに気づかされた都成が「都成の隣…」と言ってドラマは完結する。
一方で、捕らわれの身になった水町が、なぜシマセゲラの扮装で来た都成に助けられるまで生き延びていたのかという謎が残った。
水町は亡き父を殺した折田(染谷将太)をシマセゲラ名義で脅迫していたとみられる。折田も逆にシマセゲラを殺すと燃え盛り、側近の睦美(森田想)らを使ってその正体を探る。睦美のトリックでシマセゲラは水町である疑いが強まった。手下の龍二(遠藤雄弥)と久太郎(アフロ)が水町の自宅に忍び込み、帰宅した本人と対峙。それが9話のラストだった。
ところが10話でその続きが描かれず、水町が別の場所で縛られていることだけが分かった。続く最終回、折田は水町に過去の因縁を語り「お前を殺して、シマセゲラも殺す」と言ったにもかかわらず、殺さなかった。
水町を殺す機会は龍二と久太郎にもあった。折田については、前出のセリフから、水町がシマセゲラだと認識していなかった様子。だとすると、水町がトリックに引っかかった件を睦美から報告されていなかったのは不可解。
水町は折田への復讐に生命を賭し、大ギャンブルに勝ったのか。水町の本性にゾッとした視聴者は多かっただろうが、ますます怖くなりそうな結末だった。












