「TOMORROW」などのヒット曲で知られる歌手の岡本真夜(51)がデビュー30周年の今年、歌手生命を断念せざるをえないような状態から奇跡の復活。来年には本格的な復活を知らしめるライブツアーを行う。そんな岡本が苦闘の日々を振り返るとともに、ツアーへの意気込みを余すところなく語った。
ーーどんな状態だった
岡本 2010年にメニエール病で歩けないほど目まいがひどく、音も聞こえづらくて。薬で落ち着いて活動を再開していたんですけど、いつからか声も出しづらいという自覚がありました。病院で検査をしても異常なしで、原因がわからなかったんです。去年、マネジャーから「耳、聞こえてないんじゃないですか」と指摘され、聴力検査をしたところ右耳が聞こえづらい状態だったことがわかったんです。
ーー歌手で聴力に問題があるのは厳しい
岡本 10年当時「もう大丈夫です」とお医者さまに言われ、治ったつもりでいたので、ビックリでした。完治しない病気なんですね。片耳が聞こえづらいという自覚はなかったんですよ。でも、ピッチ(音の高さ)が昔より悪くなっているのは、わかっていました。その理由もわからない。思うように歌えないのは苦しかったです。ボイストレーナーの先生に発声障害と言われたりもして希望がなかった状態で、去年の夏ぐらいに「30周年が終わったら引退しようかな」と考えるほどでした。
ーーそんな中で希望が見えた
岡本 新しいボイストレーナーと出会って「発声障害じゃないと思います。たぶん体の使い方が崩れてしまって、それを直せば昔の声が出る」と。それで体の角度や舌の位置を指導どおりやってみると、一瞬だけど昔の声が出たんです。泣けてきちゃって。
ーー今はどれぐらい戻った
岡本 2000年代の初頭、03年ぐらいの声でしょうか。1998年の声質が目標なんで、ボイストレーナーの先生を信じてもっと頑張っていきます。
ーーニューミニアルバム「singer―songwriter]」が来年2月25日にリリースされる
岡本 30年の集大成。ファンの皆さんが待ってくれているのでそこに応えたいな、と。
ーーツアーも
岡本 ポンポンと(単発で)やってはいたんですが、ツアーとなるとコロナ前、7、8年ぶりでしょうか。26年4月4日に地元の高知県四万十市から4か所回ります。30年ということでベストの選曲にしようと思います。思い出に浸ってもらうと同時に楽しく歌っている私を見ていただけたら。
ーー話は変わるが、今ハマっていることは
岡本 ステージ衣装のリメイクですかね。昔から裁縫が好きだったんですけど、やってる時は無心になれるじゃないですか。そのときにメロディーが降りてきたりもするし。一石二鳥なんです(笑)。
ーーこれからはよくなっていくばかり
岡本 そうですね。12月6日に東京で30周年ライブをやった時に、最初から泣いている方もいっぱいいて…。だからファンへの恩返しの気持ちを持って頑張っていこうと思います。
☆おかもと・まよ 1974年1月9日生まれ。高知県中村市(現四万十市)出身。95年にデビューシングル「TOMORROW」で200万枚のセールスを記録。「Alone」「そのままの君でいて」をはじめヒット曲多数。楽曲提供も多数手がけ、ソングライターとしても活躍。
▼岡本真夜 30th Concert「singer―songwriter」
2026年4月4日 高知・四万十市総合文化センター
同4月11日 大阪・高槻城公園芸術文化劇場中ホール
同4月12日 愛知・今池ガスホール
同5月10日 東京・品川区総合区民会館 きゅりあん 大ホール8F
※いずれも開場15時30分、開演16時30分 全席指定で料金は税込8800円














