大相撲の大関琴桜(28=佐渡ヶ嶽)が、苦難の1年からの雪辱を誓った。

 昨年の琴桜は本場所で賜杯を抱けず、いずれも2桁勝利を果たせなかった。12月21日まで全国各地で行われた冬巡業中に「いい年もあれば、悪い年もある。気落ちはしない。前向きにとらえるしかない」と振り返った。

 その上で1年間の収穫について「経験値じゃないですか。しなくてもいいものを全部(経験)したからね。順調にいきすぎても面白くない」と説明した。

 自身が苦境に立たされる中、ウクライナ出身の安青錦(21=安治川)が九州場所で初優勝を果たして大関昇進。新入幕から所要5場所は東冨士、大の里に並んで戦後最速だった。初場所(1月11日初日、東京・両国国技館)では西に座り、4場所ぶりに東西大関が並ぶ形となった。

 これに東の琴桜は「2人いる時もあったし、何も意識してない。やるのは自分なので。その人の相撲人生と自分の人生は違うから。誰が上がろうが関係ない」と、自らの相撲に集中する構えを見せた。

 祖父の琴桜は、年6場所制以降で最年長の32歳1か月で横綱昇進を果たし、通算5度の幕内優勝。「先代もそれを経験して(横綱に)上がってきている」と力説した。

 初場所に向けて「やるしかない。昨年悪かったからといって、諦めるわけではない。往生際は悪いので」と復活Vを誓った。