狂言師の和泉淳子と十世三宅藤九郎が13日、東京・千駄ヶ谷の国立能楽堂で「十世三宅藤九郎舞台五十年記念公演 第三十三回 和泉姉妹の会」を開催。弟で和泉流二十世宗家の和泉元彌とともに、藤九郎の節目を祝う舞台を上演した。
同公演では、3人の祖父で人間国宝の九世三宅藤九郎も舞台五十年に演じた大曲「狸腹鼓~加賀狸による」を初演した。また、狂言「三本柱」では淳子の長女・和泉慶子、元彌の長女・和泉采明も出演。和泉流宗家の女性狂言師総出で記念公演を彩った。
女性主催の狂言会は業界唯一のもの。舞台を終えた淳子は「お客さまの温かい笑い声と拍手のもと、無事に幕を閉じました」とほっと一息。藤九郎の舞台五十年に触れ「舞台上も見どころも一体となり祝うことができ。すがすがしい気分です」と胸を張った。
2歳半で初舞台を踏んでから半世紀。狂言とともに生きてきた人生だ。藤九郎は「雨の日も晴れの日も、どんなことがあっても、狂言と一心に向き合って来られたことがとても幸せです」と振り返った。また「今日の舞台の温かさと充実感も、お客さまやともに演じる家族がいてこそ得られたもの。これからも舞台60年、70年、100年に向けて…」と続け、ニコリとほほ笑み「ますます楽しく、実りある舞台を皆さまと一緒に作っていきたいと思いました」と力を込めた。
和泉流宗家600年祭に向けて、さらに一家一丸となって盛り上げていく。元彌は「600年祭まであと12年。カウントダウンが始まっています。多くの皆さまと祝えるように頑張っていきます」と意気込み。「母にも元気でいてもらわないといけないですね」と笑いかけた。












