芸能界は信頼関係で成り立っている――。

 その言葉を強く意識したのは、女優・尾碕真花と所属事務所「オスカープロモーション」の退所トラブルだ。

 尾碕は1日に突如オスカー退所を発表。これに事務所が反論すると、尾碕側は退所交渉の過程で「犯罪に該当し得る行為が確認された」と主張し、のちにそれがSNSの不正アクセス禁止法に起因するものだと明らかにした。「犯罪」という強烈ワードを出されたオスカーも黙っていない。SNSアカウントは「当社が管理権限を持つ」「何ら不正アクセスには当たらない」と否定した上で、法的措置を検討しているという。

 両者の信頼関係は完全に崩壊。どちらかが譲歩するとは考えづらく、明るい未来は見えてこない。

 アーティストあのちゃんの〝舌禍騒動〟でもそうだった。テレビ朝日の冠番組で嫌いな芸能人を聞かれ「鈴木紗理奈」と答え、大炎上。最終的にテレ朝が制作サイドの不手際を認め謝罪したが、あのは本来〝表に出すべきではない〟番組の舞台裏を暴露してしまった。

 先月23日、Xで「あのちゃんねるとは『この表現は嫌です』や『これはゲストの方が大変な思いするからやめてください』など、生意気にも番組を大切に思う気持ちから、自分の見解や意見を強く伝えたり、やり取りを重ねることがこれまで何度もありました」と告白。問題の放送回についても「企画や質問内容に抵抗しても、変わらず進んでいくことは過去にもありましたが、今回の件も直前まで質問を伏せられ、もちろん特定の名前を出してやろう、など事前に用意できるわけもなく、僕含め出演者全員が変な汗をかきながら場を成立させようと答えましたが、その後に発言した『僕の発言にもピーかけてくれないとお相手がかわいそうだから』という言葉も、オンエア上ではカットされていました」と内情を明かした。

 その上であのちゃんは「もう続けたくないので番組を降ります。つまり、番組が終わるということになると思います」と宣言。その言葉通り、番組は15日に終了する。

 音楽関係者は「あの暴露ポストで番組側との信頼関係が完全に崩れた。あのちゃんの意見はごもっともだが、冠番組の主がそれを公にするのはいかがなものか、という意見もある。事務所としても彼女のリスクを認識したと思う」と語る。

 お笑い界では、M―1グランプリ史上初2連覇を達成した「令和ロマン」髙比良くるまが、昨年4月末に吉本興業とのマネジメント契約を終了した。決め手になったのは、オンラインカジノ疑惑が持ち上がった際、事務所と相談せず独断で謝罪動画を公開したこと。それによって信頼関係が壊れてしまった。

「どんなに売れていようが、信頼関係がなくなれば事務所側はあっさり手を引く。くるまさんの件はその代表例と言える」(お笑い関係者)

 個性ぶつかり合う芸能界だが、一線を超えればあっという間に状況が変わってしまう。