F1シンガポール・グランプリ(GP)決勝が5日に行われ、レッドブルの角田裕毅(25)は13番手スタートから伸びきれず12位で入賞を逃し、痛恨のミスを猛省した。

 角田は予選で15番手と低迷したが、ウィリアムズ勢の降格処分により13番手からのスタートに。しかし、このラッキーを追い風にできない。

 肝心のスタートで後手にまわってしまい、1周目からどんどん後続に追い抜かれて、あっという間に17位へと下降。本来抜きづらいサーキットであるはずのシンガポールで一気に順位を下げるまさかの出だしとなった。

 その後はピットストップや、中盤で速さを見せるなどして一時は追い上げを見せて11位まで順位を上げたが、終盤はタイヤも限界を迎えて力尽き、来季の契約を争う姉妹チーム・レーシングブルズのアイザック・ハジャールを捕らえきれない。最後は後ろから急追してきたカルロス・サインツ(ウィリアムズ)にかわされて、入賞圏外の12位でノーポイント。無念の終戦となった。

 角田はレース直後、チームに対して無線で「スタートについては申し訳ない。本当に残念だった。文字通り、ポジションを落としてしまった。どのコーナーも本当に信じられないくらいだった。本当に申し訳ない…」と異例の謝罪。

 さらにレース後のF1公式インタビューでは「おそらく人生最悪のスタートだった」とレースの行方を決定付ける痛恨のミスを猛省。「最初のラップは、どこに行ってもすでに他の車がいて、スペースがなかった。その後のペースは本当に良かった。今はロングランのペースは本当に良いが、ショートランは少し苦戦している」と言葉を振り絞った。

 去就問題が大詰めを迎える中で、レッドブル側が来季契約を確定させる10月のレースは超重要。その初戦となる今回のシンガポールGPはまさに〝大一番〟だったが、悔やんでも悔やみきれない結果となってしまった。次戦の米国GP(決勝19日=日本時間20日)は、角田にとっていよいよ背水の陣となる。