自民党総裁選で4日、決選投票で敗北した小泉進次郎農相が敗因について「自分の力不足」と話した。一方で決選投票直前のスピーチに違和感が指摘されている。

 小泉氏は1回目の投票で国会議員票80票、党員票84票の計164票を獲得しトップに立った。高市早苗前経済安全保障担当相との決選投票では国会議員票145票、党員票11票の計156票を得たものの、計185票の高市氏に破れた。国会議員票でも高市氏に逆転を許していた。

 総裁選後、小泉氏は支援を受けた陣営に感謝をしつつ、「勝てなくて申し訳ない。昨年に引き続き自分の力不足。これに向き合いたい」とコメントした。総裁選中にネット配信動画にやらせコメントを書き込む〝ステマ〟問題が発覚して影響が指摘されていたが、小泉氏は「私がすべての責任者です」とだけ話した。
 
 ステマ問題以外にも党員に投票用紙が届いていなかった〝勝手に離党〟問題もあり、また、会見などで〝カンペ〟を見すぎだとの指摘を受けてもいた。永田町関係者は「昨年の反省からボロを出さないように安全運転に努めたにもかかわらずこの結果というのは厳しいものだ」と指摘した。
 
 これらの問題とともに決選投票直前のスピーチの影響もありそうだ。投票の前に小泉氏と高市氏がそれぞれスピーチをしたのだが、「小泉氏のスピーチには中身がなかった。感謝の言葉だけだった。政策とかこの国をどうしたいのかという言葉がもう少しあった方がよかった」(同)。

 立憲民主党の泉健太前代表もXで決選投票前に「それにしても、2人の最終演説 好き嫌い抜きに、小泉候補は思い出話と感謝御礼のみ。これには驚いた。高市候補は演説としては行き届いた内容。さあどうなる」と、小泉氏のスピーチの中身に違和感を覚えたと投稿したほどだ。
 
 決選投票前のスピーチといえば、昨年の総裁選では高市氏が時間オーバーするなどして厳しい評価を受けていた。逆に今回の高市氏はスピーチを手堅くまとめていた。もし次の機会があれば小泉氏にはスピーチ対策が必要かもしれない。