〝反米同盟〟のトップ3である中ロ北の首脳が3日、初めてそろい踏みした。習近平国家主席、プーチン大統領、金正恩朝鮮労働党総書記は、抗日戦争勝利80年記念日である3日、北京の天安門広場で行われた軍事パレードを観閲した。この場にはいなかったが、金氏に同行して北京入りした娘、キム・ジュエ氏が注目されている。
パレードでは、5万人の来賓と観客の前で、中国の軍事力の向上が誇示された。中国は新型の大陸間弾道ミサイルなど、さまざまな兵器を公開した。
トランプ大統領にとっては苦々しい絵ヅラだろう。自身のSNSトゥルース・ソーシャルで「君たちがアメリカ合衆国に対して陰謀を企てている中、ウラジーミル・プーチン大統領と金正恩氏に私の心からの敬意を伝えてほしい」と、習氏に向けて投稿した。
これに対し、ロシアの外交政策担当補佐官ユーリ・ウシャコフ氏は国営テレビで、トランプ氏は皮肉を言っているのかもしれないとして「誰も陰謀を企てておらず、陰謀など存在しない、と申し上げたい」と語った。
そんな中、世界の注目を浴びたのは、金氏の10代前半とみられる娘ジュエ氏だ。
英BBCは「キム・ジュエは金正恩の最も有力な後継者」、ロイター通信は「北朝鮮次期最高指導者の先頭ランナーが中国で国際的デビューをする」として、ジュエ氏について詳細に報じた。韓国や世界のメディアもジュエ氏を大きく取り上げた。
中国メディアが2日に撮影した金氏の北京到着時の映像では、金氏のすぐ後ろで専用列車を降りる姿が確認された。3日の軍事パレードには同行しなかったが、同行しなかったことさえ注目された。
北朝鮮事情通は「ジュエさんがパレードに同行しなかったのは、3首脳が並び立ち〝反米同盟〟の結束を世界に誇示したいのに、ジュエさんがいるとそこに注目が集まりすぎ、中ロ北結束の印象が薄まるからでしょう。まだ子供なので、まずは〝白頭血統(金王朝の直系血統)〟という存在感を国際社会に示したかった。中国まで同行させたのは〝兄弟国である中国も承認している〟という絵を演出したいからでしょう。だから北京入りの時のチラ見せで十分だったのです」と指摘する。
また、ファーストレディーの李雪主(リ・ソルジュ)氏の同行は確認されていないが、妹の金与正(キム・ヨジョン)朝鮮労働党副部長は3日に北京の人民大会堂で開かれたレセプションで確認された。
「レセプションでは、与正氏がジュエさんの近くに座り、〝外交コーチ〟をしていたようです。ジュエさんは12歳と推定され、後継者として党の公式な役職を得るまでは少なくとも7~8年かかります。まだ、41歳の金氏としては早々に後継者を決定して自らのカリスマ性を薄めるより、後継候補にとどめてじっくりと育成するつもりでしょう」(同)
金氏がジュエ氏を正式に後継指名するのはまだ先になりそう。とはいえ金氏には常々健康不安がささやかれるだけに、今からジュエ氏を露出させておくことも重要なのだろう。












