金正恩朝鮮労働党総書記は中国・北京市で3日に開かれる抗日戦争勝利80周年記念行事に出席するため、1日午後に鉄道で平壌を出発したという。2日午後には到着する見込みだ。
3日、北京市の天安門広場周辺で抗日戦争勝利80周年を記念する軍事パレードが実施される。習近平国家主席、プーチン大統領、金氏らを中心に、先に天津で開かれた上海協力機構(SCO)首脳会議に出席した中央アジア諸国の首脳らが集結する。
金氏の訪中は2019年1月以来、約6年8か月ぶり。金氏が大規模な多国間外交行事に参加するのは初めて。さらに北朝鮮の最高指導者が中国の軍事パレードに参加するのは66年ぶりだ。
移動は飛行機ではなく、鉄道だという。専用機は40年以上前のもので安全性に懸念があり、航路が把握されやすい。それに対し金氏の専用特別列車は専用執務室、食堂、医療施設などを備えているという。完全防弾でレーダー検出を避けるステルス機能も備えているそう。
北朝鮮事情通は「特別列車は天井から床下まで防弾用鉄板が敷かれている防弾列車で非常に重量が重い上、北朝鮮の鉄道網が古くなったため、運行速度は時速40~60キロで、北京までの距離800~1100キロを20~24時間かけて走ることになります。北朝鮮と中国の国境地域である中国遼寧省丹東市から天津を経て、北京に向かいます。金氏の乗車の有無を把握されないよう、複数の経路をダミー列車を含め複数運行するでしょう」。
金氏は訪中前日の先月31日、ミサイル生産工場を訪問し、北朝鮮が最近新しく設計した自動化生産工程などを視察した。「ミサイル生産工場視察は、ミサイル大量生産が可能になったという意味だと解釈できます。ウクライナ侵攻中のロシアへの武器供与国である北朝鮮としては、プーチン氏へのいいみやげ話となるでしょう」(同)
金氏は北京で習氏、プーチン氏と初めて一堂に会する。「北朝鮮は兵士や武器の供与でロシアと接近し、中国と距離が生じましたが、今回の訪中で金氏は中国との関係修復を最優先にするでしょう」(同)
これまで中ロ間を行き来して援助を引き出してきた北朝鮮が、中国とロシアという両大国の後ろ盾をしっかりと確保したことを見せつける場になるかもしれない。












