F1レッドブルの角田裕毅(25)が、30日に行われたオランダ・グランプリ(GP、決勝31日)予選で、ガブリエル・ボルトレート(ザウバー)から差別的な発言をされて物議を醸している。

 角田は去就問題が注目される中、約1か月の夏休み明けとなったオランダGPで、フリー走行1回目でランス・ストロール(アストンマーティン)、同2回目にシャルル・ルクレール(フェラーリ)を妨害したと取られ、両者から猛批判を浴びるなど騒動となった。

 不安の中で迎えたこの日の予選では、2回目(Q2)で敗退の失態。12番手と出遅れてしまった。さらに、またもや角田の〝妨害〟が脚光を浴びてしまった。

 Q2終盤にボルトレートが、勝負をかけたアタックで前方にいた角田のコース取りが悪かったために妨害されたと大激怒。チーム無線で「彼はコースの真ん中にいたんだ!」などといった批判に、差別的用語を交えて角田を糾弾する一幕があった。この様子をボルトレートの母国ブラジルサイト「PGB5」などが伝えた。

思わぬ「不利」に、怒りを隠せなかったザウバーのボルトレート(ロイター)
思わぬ「不利」に、怒りを隠せなかったザウバーのボルトレート(ロイター)

 ブラジルメディア「グランデプレミオ」は、この出来事について「ボルトレートはレッドブルの存在(角田)がパフォーマンスを阻害したことを認めたが、ライバルを直接非難することはなかった」と指摘。予選後のコメントを伝えた。

 ボルトレートは「無線に関しては、衝動的な対応だった。完璧なラップを走りたいし、Q3進出のためには全てを完璧にまとめ上げなければならないと分かっているので、フラストレーションを感じている。Q3進出がかなわなかったのは角田のせいではないが、それがプラスにはならなかったと思う」と努めて冷静に振る舞い、角田を改めて責めることはしなかった。

 今回の件では角田に非があったというのは酷で、現時点でペナルティーも出ていない。そうした状況での暴言だっただけに、ファンからはSNS上で「ボルトレート、それは角田に対する言いがかりやろ!」「ボルトレートが角田邪魔したと言っていましたが…ボルトレートよ、あなたが脱落した責任もあるんですよ」などとボルトレートへの批判が続出している。

 低迷の上にトラブル続きと、オランダGPでは受難の角田。決勝ではモヤモヤを吹き飛ばす快走を期待したいところだが…。