――2022年からそばにいる愛犬との暮らしも生活を大きく変えた
紗倉 私は子供を持ちたいと思ったことがなくて、今後も持つ予定はないんですね。とはいえ周りの同年代は出産ラッシュで、苦労話を聞いても「へぇ~」ぐらいの気持ちしか抱けない自分がなんだかつまらなくなった時期があったんです。イッヌ様を迎えてからも孤独は当然ありますし、とはいえ彼女(※イッヌ様はメス、中型犬で現在19kg)は私が落ち込んでいるとそばに来て体をくっつけてホォンとかポゥって鳴いてくれて、存在が互いに同期されていく感じがするんです。どこか子育ての疑似体験に近いのかなぁとも思ったりしながら幸せに過ごしています。
――ユーチューブで始めたVlog(日常や個人の体験を発信する動画)も評判。こちらもエッセー同様、かなり素をさらけ出している
紗倉 きっかけは私がはじめてのキャンプで、なおかつすっぴんという見苦しい状態で悪戦苦闘する姿をSODの方(高岡さん)が撮って編集してくれたことだったんです。昔だったらこんな姿は絶対に見られたくないものだったんですけど、ああ、こうした豊かな生活があってこそ仕事につなげられているのだな、と見ながらホッとしているところもあって。それにイッヌ様の愛くるしい姿をもっと見てほしくて、というわかりやすいほどの承認欲求も添えて動画をアップしています。撮影も動画の編集もナレーションも全部一から自分でやっていて、やり始めた以上は更新し続けないと覚悟も決めて…。自分で締め切りを作って自分の首を締めています(笑い)。
――SNS含めて情報過多の今は「別に見ても見てくれなくてもいい」ぐらいの気楽さこそ重宝されるのかもしれません
紗倉 わ! 私のエッセーの一部分を引用していただきありがとうございます! 誰かは見てくれるだろうというわずかな確信と同時に、そうは言っても別に見ても見てくれなくてもいいよ、という思いになれたのも、エッセイに書いた通り、母のポジティブマインドのおかげかもしれません。今回のエッセイ集はnoteで無料公開したものを元に書き下ろしも含めて収録されていますが、noteでは書くハードルが思いっきり下がっていたこともあり、パソコンではなくiPhoneで気楽に書けていた部分もあります。〝ふと〟お手に取って読んでいただけたら幸いです。














