世界の強豪チームで実績を持つ医師らが集まり、競技者と一般の健康増進にも活動の幅を広げる「Sports Doctors Network」が24日、アジア初のカンファレンスを都内で開催。米プロバスケットボールNBAレイカーズのチームドクターを務めるクリストファー・ジョーンズ氏とともに、五輪柔道3連覇の野村忠宏氏(50)、女子テニスで元世界ランキング4位の伊達公子さん(54)が登壇した。
「キャリアを長く保つために、選手とチームドクターが果たす役割とは」というテーマの講演で、2人の元トップ選手は現役時代のケガのエピソードを語った。野村氏は2008年の北京五輪の前年に前十字靭帯断裂の大ケガを負う。4連覇がかかる五輪代表入りのため、手術せず競技を続行。当時の心境は「(靭帯が)切れたままで戦う恐怖はありましたが、それなりに強かったんです(笑い)。絶対おすすめしません」と会場の笑いを誘った。「4連覇が競技人生最後のチャレンジで、チャンスに賭ける。それだけだったんです。おじさんの選択でした」と冗談を交えながら語った。
一方の伊達さんは現役の晩年に、ヒザの腫れの診察で医者から「あなた自分の年齢をわかっているの? このまま続けると60歳くらいになったら車いすの生活になるわよ。今すぐ引退しなさい」と〝引退勧告〟されたという。だが「大泣きして、絶対手術して復帰するんだ!と心に誓っていました」と当時を振り返った。
現在選手の育成に携わる伊達さんは「ケアをすることは休むことではなく、強くなるための過程ということを選手自身にも理解することを教えていかなければならない」と語っていた。












