レスリングの明治杯全日本選抜選手権(東京スポーツ新聞格技振興財団協賛)2日目(20日、東京体育館)、男子フリー86キロ級でパリ五輪代表の石黒隼士(25=自衛隊)が優勝。プレーオフも制し、世界選手権(9月、クロアチア)の切符を手にした。兄の峻士(28=MTX GOLDKIDS)も同92キロ級を制し、兄弟で世界選手権に挑む。

 隼士の階級は総当たり戦で、最終戦で全日本選手権覇者の白井達也(TeamSSP)に無失点で勝利し、大会を制覇。その後のプレーオフでも白井に勝ち、世界選手権の切符をつかんだ。隼士の最終戦後に峻士は決勝で優勝し、世界選手権代表に内定した。

 峻士は「彼(隼士)の努力も見てきたので、やっぱり努力ってこういう場面で出てくるんだなと思った」と弟の頑張りをたたえ「(隼士に)練習からすごく刺激をもらって、自分も絶対勝たなきゃという気持ちで挑めた」と影響を受けたと明かした。

 世界選手権には「確実に優勝をとりに行く」と意気込み「体力と連続した攻撃と、試合で気持ちで負けないようにメンタル面も強化していきたい」と改善点も示した。

 隼士はプレーオフ後「世界選手権を目標にしていたので、決められてよかった」とひと安心。先に兄が世界選手権代表を決めたが「おめでとうという気持ちはもちろんあったが、自分のことで精いっぱいだった」と正直に語った。
 
 世界選手権に向けては「勝つことが目標。自分のレスリングがどこまで体現できるのか、残りの期間で突き進めた先に見えるレスリングの形を試したい」と試行錯誤し、頂点を目指す。