米女子ゴルフツアーメジャー第2戦「全米女子オープン」(ウィスコンシン州エリン・エリンヒルズ)が29日に開幕する。今季メジャー初戦で西郷真央(23=島津製作所)が優勝するなど、今大会も日本人選手の活躍が期待される中で、特に奮起が必要なのは本格参戦4年目の渋野日向子(26=サントリー)だ。早くも来季シード確保へ正念場という厳しい指摘も飛び出している。

 昨年に大会2勝目を挙げた笹生優花(アース製薬)や2位だった渋野ら、今年も日本人選手がこぞって参戦する。

 4月のメジャー初戦「シェブロン選手権」を制した西郷、先週に米ツアー初優勝を達成した岩井千怜(Honda)、今季1勝の竹田麗央(ヤマエグループHD)らが、優勝争いに絡んでくる可能性は十分。また、昨年9位の小祝さくら(ニトリ)ら、スポット参戦組も上位進出があってもおかしくない実力者が揃う。

 開催コースはリンクスをほうふつとさせ、フェアウエーを外せば長いラフが待ち構えるメジャーならではの高難度セッティングが予想される。2017年に「全米オープン」が行われ、松山英樹(LEXUS)は優勝したブルックス・ケプカ(米国)に次ぐ2位。日本人選手との相性が良いかもしれないだけに、今回も楽しみだ。

 中でも今大会で一変を期待されるのが渋野だ。クラブ契約をフリーにしてボールもチェンジして迎えた今季は、ここまで苦戦中。米ツアーの最高位は44位で、ポイントランキングは120位とシード圏外に沈んでいる。昨季も結果が出ていない状況で迎えた今大会で2位となり、一気にシード入りを確実にした。

 それだけに、ツアー関係者は「渋野選手は大舞台になると強いので、今年も何かやってくれるのではないか」と指摘。昨年大会だけでなく、2022年には、予選落ち続きだった状況から「AIG全英女子オープン」で3位となった実績もある。さらに後輩選手が次々と米ツアーで勝利する姿も、刺激になっているだろう。

 ある意味、巻き返しの条件は揃ったと言えそうだが、前出の関係者はこんな見立てもする。「逆に厳しい結果となった時、流れに乗るきっかけを失ってしまうかもしれない」。今大会後もメジャー3試合を残すものの、悪い流れのままずるずるいってしまい、シード確保へ影響が出かねないというわけだ。

 23年は負傷もあったとはいえ、5大メジャーのうち今大会など3試合で予選落ちしてシード確保に至らなかった。ゴルフ界随一の人気者は、今季を占う上で重要となる一戦を笑顔で終えられるのだろうか。