【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。GWにトム・クルーズが新作映画のジャパンプレミアのために来日しました。各種メディア対応とファンサービスを行うなどして、お祭り騒ぎになりましたね。3年ぶり25回目の来日でもそのスター性で日本中の注目の的となりました。

 そんなニュースに関連し、今週はトムが来日PRを行った映画「ミッション・インポッシブル/ファイナル・レコニング」を紹介します。

 本作は言わずと知れた、トム主演の大人気シリーズの第8作。トム演じる主人公イーサン・ハントが、前作のラストで手に入れた世界の命運を握るカギに導かれていくというストーリーです。

 本作の特徴は言わずもがなアクションにあります。御年62歳のトムが現役バリバリで行うアクションシーンが最大の見どころ。どれくらいアクション命かというと、なんとストーリーを作るよりも先にトムがやりたいアクションを提案して、そこから監督がつじつまを合わせるようにストーリーを作っているんですよ。それできちんと作品に仕上げる監督とトムの二人三脚具合が素晴らしかったなと思いました。

 一方で、今作はシリーズ最長の2時間49分。トムのアクションは本当にすごいんだけど、そのアクションが出るまで待ったような時間があったことが少しだけ気になりました。アクションありきの弊害とでも言いますか、トムのアクション以外がつなぎのシーンになってしまったような印象です。薄めたカルピスのようなシーンが目立ったことが玉にきずかなあなんて個人的には思いました。

 トムは俳優としてももちろんなんですが、キャリアの途中から自己プロデュースに目覚めていくんですよね。普通アクションシーンはスタントマンを入れるんですが、トムはとにかく自分でやりたい。だから、自身がプロデューサー兼スポンサーになったんですよ。「俺がお金出すからやらせてよ」。このスタイルで自分が本当にやりたかったアクションをスタントマンを使わずに撮影することに成功したんですね。この挑戦的なスキームを開発したことが本当にすごい。

 トム・クルーズはファンサービスが手厚いことで有名ですが、それは先述したようにトムがプロデューサーを兼務しているから。こけたら責任を取るけど、売れたら売れるほどトムにギャランティーが入るんですよね。だから、演じて終わりじゃない。最後まで作品に寄り添い、応援してくれるお客さんに最大限の誠意を見せるんですね。今回の来日でも、そんなトムの姿勢が如実に表れていたと思います。次回の来日が今から待ち遠しいです。 

 ☆ありむら・こん 1976年7月2日生まれ。マレーシア出身。玉川大学文学部芸術学科卒業。ローカル局のラジオDJからキャリアをスタートさせ、その後映画コメンテーターとしてテレビ番組やイベントに引っ張りだこに。最新作からB級映画まで年間500本の作品を鑑賞。ユーチューブチャンネル「有村昆のアリコンch」で紹介している。