【ニュースシネマパラダイス】どうも! 有村昆です。4月も中旬に入り暖かい日も増えてきたことで、冬眠から目を覚ます熊の対応に各地の自治体や猟友会が力を入れているようです。特に近年は「アーバンベア」と呼ばれる市街地に出没する熊も多く見られるようになりました。野生生物に襲われるような怖い思いは映画の中だけで十分ですから、対応に尽力されている関係者の方には頭が上がりませんね。

 さてそんなニュースに関連し、今週は4日に公開された映画「サメ遊戯」を紹介します。

 今作は「いかレスラー」「日本以外全部沈没」などで名をはせる個性派監督・河崎実監督の最新作。かつてテレビドラマのロケでライオンと豹にかまれ、大けがを負った松島トモ子さんが本人役で主演します。怪しいサイコロを振って空間転移し、しかも若返った松島さんに突如サメが襲いかかってくる――というストーリーです。

 まずはなにより、御年79歳の松島さんの主演が衝撃ですよね。松島さんは中国北東部の満州生まれ。子役としてデビューして、嵐寛寿郎さん主演の伝説的映画「鞍馬天狗」シリーズにも出演している。もはや歴史上の人物なんですよ。1986年のライオンと豹による大けがも非常に注目を集めました。第四頸椎を粉砕骨折しながらも、奇跡的に障害が残らなかったことも有名ですよね。そんな大女優がサメとハチャメチャバトルを繰り広げる。これだけで本当に面白いです。後ろ姿を見ると完全に別人で、スタントマンなのがバレバレなんですけど、そんなチープな作りもたまらなかったです。

 しかも今作でサメが泳ぐ場所が、大人なビデオで度々使用されることで有名な“例のプール”なんですよ。松島さんが“例のプール”でサメと戦うってもうやりたい放題です。因縁のライオンなんかも出てきたりして、盛りだくさんで胃もたれしちゃうような映画になっています。

 昨今、B級映画界は空前のサメブームが来ています。その流れは収まらず「MEG ザ・モンスターズ」というメジャー映画が作られヒットもしました。何か話題なものがあるとすぐに乗っかるのが河崎実流です。低予算映画への愛があふれた一作になっていますので、ぜひ劇場でご覧になってスリルと笑いを全身で受け止めてほしいです。