フォーク歌手の松山千春(69)が15日夜、今春のコンサートツアー「君の明日」の東京公演を開催。前日リリースした、ツアータイトルと同名のシングルを含む19曲を披露した。
昨年9月に狭心症の冠動脈バイパス手術を受け、7日間ICUに入った。翌月レギュラーラジオ番組で復帰したが、秋のコンサートツアーは中止に。新曲は今年2~3月にかけ制作したが、4月からの今ツアーが本格復帰の場となっている。「心臓手術を無事終え、帰って参りました」と冒頭あいさつする松山に、超満員のファンは「おかえり~!」の声援を送った。
松山のコンサートといえば曲間のトークが名物で、コンサート時間の半分近くが松山の独演会と化す。この日も序盤で、1970年代後半の名曲「銀の雨」と「ピエロ」を歌い終えると、当時を振り返りこんな自虐ネタを話した。
「しかし考えてみたらさ、その頃はまだ毛があったんスよ(笑い)。もう自分でもアレだよな、うん、まぁガックリするっていうかよぉ。今日も朝起きて鏡見たらさぁ、『これ(髪)、ない』みたいなな、錯覚に陥ることがあるわなぁ」
また80年の名曲「恋」を披露した後、この日夕方のリハーサルにやって来た、意外な歌手仲間について明かした。
「TUBEの前田(亘輝)が来てよ。『今日僕忙しいんですけど…。ちょっとリハーサルで『恋』、バック(バンド)の演奏で歌わせてください』って言って歌った」。だが、松山の採点は厳しい。
「俺と全然違う『恋』になっちゃうんだよ。いかにも前田らしい(高音の)ひっくり返し方みたいな感じするんだけどな。点数的には30点だよ。それでも頑張った方じゃない?」
松山は超満員の客席のファンに向け「お前たちもさぁ、TUBE、聴きに行ったりなんかしたらな、前田に言ってやってくれ、『恋、歌ってくれ』。絶対歌わないと思うけど」とリクエストしていた。
「俺は今日、調子がいい」と、松山はとにかく絶好調。アンコールでは雄たけびを何度も上げた。故郷・北海道足寄町の人口とほぼ同じ、約5000人の観客は、中高年が大半にもかかわらずオールスタンディングで応えた。












