経済アナリストの古賀真人氏が6日、格闘技大会「KROSS×OVER.30」(新宿FACE)にリングネーム「N党太郎」名義で出場し、安田貢志氏相手に判定勝ちを収めた。減量苦、トランプ関税での株暴落劇でメンタルは崩壊寸前まで陥ったが、46歳でプロの道を切り開いた。

 白星を飾った後、古賀氏は「格闘技を始めて、ずっと弱くて、誰かと練習するじゃないですか。仲間に本当に助けられた」とトレーナーやジム仲間に感謝の弁を述べた。

 堀江貴文氏が提唱した素人異業種格闘技「hatashiai」の代表を務め、水道橋博士や箕輪厚介氏ら話題の人物をリングに上げた敏腕マッチメーカーだが、自らは格闘技未経験。コロナ禍で時間を持て余していた際にジム通いを始め、毎日トレーニングを欠かさないほどハマりこみ、その卓越したバネと根性で、実力を上げていった。

 試合に勝利すれば、プロ認定される査定マッチを前に試練の連続だった。新規事業の立ち上げに多忙を極め、4日間徹夜の日が続いた。試合は63キロ契約で、2か月前から5キロの減量に取り組んでいた。「66~67キロぐらいから落ちなくなって、計量の前日が65・5キロでした。1日で3キロの減量が必要で、最後は7時間、低酸素岩盤浴に入って、62・7キロでなんとかクリアできた」

 トランプ米大統領の関税政策でも泡を食った。3日の相互関税の発表から2日間で、NYダウ平均は計3910ドル下げ、日経平均株価は約8か月ぶりに3万4000円割れとなった。古賀氏は減量と多忙な仕事で、損切りのタイミングを逸し、含み損は1億円以上に膨らんだ。

「大爆損で、〝逆億り人〟になっちゃいました。ただ、冷静になって考えたら企業業績的にはこれからかなり厳しい状況が続くが、材料的にこれ以上悪いニュースはなかなか出ないんじゃないか。トランプもこのまま相場ダダ下がりはできない。週明けの市場はさらに下がるが、ここが底近辺の可能性は十分にある」。減量に成功し、デビュー戦に勝利したポジティブ思考で、逆に買いを入れていくという。

「ホリエモンが言っていたが、体がしっかりしていれば頭もしっかりする。(格闘技の)プロになったんで、仕事が一つ増える」と古賀氏は笑い飛ばしていた。