フジテレビが系列局と行った会議の中身が話題となっている。

 元タレント中居正広氏の女性トラブルに端を発した一連の問題で、フジテレビは苦境に立たされている。CMは次々と差し替えられ、ガバナンスを問う声も。現在、外部弁護士による第三者委員会の調査の最中で、早ければ今月末にも結果が公表される。

 そんななか、5日放送の情報番組「Live News イット!」で、シリーズ「フジテレビの反省」を報道。今回は「『信頼失われた』系列各社への影響」と題し、フジとFNNを形成する全国28の系列局との会議の模様を伝えた。

 会議ではフジの問題が地方局にも波及している現状が明らかに。沖縄テレビが「中居氏の番組の扱い、これを終了させられなかったことは大きく、系列全体のイメージダウンにつながっている」と指摘すれば、福島テレビからも「大げさかもしれないが、私個人は〝FNNの崩壊の始まり〟ではないかというくらい危機感を持っている」と厳しい声が上がった。

 とりわけ問題視されたのが、1月17月に港浩一社長(当時)が行ったいわゆる「クローズド会見」だ。報道機関を選別し、情報解禁時間も設定。動画の撮影はNGで、静止画でその模様が伝えられた。

 これにNST新潟総合テレビは「会見のあの静止画をモニターで見た瞬間、私は思わず声を上げました。(まるで)言論の統制をしている表現の自由がないような。FNNの信用だったり、信頼度が失われた瞬間だったなと思う」と断罪。そこに至った経緯について、報道局の平松秀敏編集長は「たぶん記者会見で経営陣がカメラの前で醜態をさらすのがイヤだからクローズドにしたんじゃないかと、僕個人は真相をそうみています」などと語った。

 報道局の渡辺奈都子局長は「ただただ、自分の力不足を恥じるばかりでございます。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪。「事前にクローズの形だということを聞きつけまして、私だけじゃなく、言うべき声を上げたり、進言した者はもちろん多くいるんですけども、それでも覆らなかった。それでも覆さなければいけなかった、どんなことがあっても」と述べた。

 報道局のトップまでもが「覆らなかった」と証言したクローズド会見の異様さ。ここまで赤裸々に舞台裏をさらけ出すのも、置かれている現状を踏まえてのものだろう。

 番組放送後、元フジテレビアナウンサーの長谷川豊氏はXで「とても良い。すごく良いと思う。視聴率より信頼だ」と評価。ネット上でも「きちんと問題と向き合って欲しい」などの声が寄せられている。