オカルト評論家・山口敏太郎氏が都市伝説の妖怪、学校の怪談、心霊スポットに現れる妖怪化した幽霊など、現代人が目撃した怪異を記し、妖怪絵師・増田よしはる氏の挿絵とともに現代の“百鬼夜行絵巻”を作り上げている。第202回は「能面くらげ」だ。
今から70年ちょっと前、戦争が終わった直後に報告された話である。地域は太平洋側の某漁師町である。時々、姿を現しては、人間にしがみついて海底に引きずり込もうとする。その姿は、能面そのものである。
女の面のような顔、切れ長のつり上がった目、そして内部が真っ黒の口で、人間の悲鳴のような声を上げる。そして長く伸びた黒い髪の毛のような触手で人間の肉体にしがみつくといわれている。
くらげをモチーフにした怪異は、珍しいながらも報告されている。例えば、伝承妖怪において「くらげの火の玉」が想起される。この妖怪は「三州奇談」に記載されているものであり、加賀国(現在の石川県)に出没したといわれている。
海上をさまよう怪火であり、ある人が2つに斬ってみたところ、赤い透明な物体が顔にへばりついたという。ねばねばとした松やにか、のりの感触であったらしい。古老の話によると、くらげが浮遊して発光したものであるという。
また、ここ数年、南米において「くらげ型UFO」が出現している。まるでくらげのような物体が空中をふわふわと移動し、触手のような突起物を下方に突き出すUFOである。












